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静岡アンティークジュエリー 動物モチーフが面白い!

静岡アンティークジュエリー 動物モチーフが面白い!

動物をモチーフにした装飾品は、遠くスキタイの金細工にみられる通り、太古の時代から存在していたと言われています。昔の人も、自分の生活に身近なものにデザインを求めたのでしょう。

かつて西ヨーロッパ沿岸部を侵略したヴァイキング族にも、グリッピング・ビーストと呼ばれる特殊なデザインがありますし、ヴィクトリア時代になると、蛇のデザインに人気が集まったようです。自分の馬や犬、猫などのペットの画像が入ったリバース・インタリオが多く作られるのも、ヴィクトリア時代でした。

今回は、100年以上前に作られたジュエリー「アンティークジュエリー」の中でも、動物をモチーフにしたものをいくつか紹介いたします。

素材、デザイン、作りの3つの面で、現代ジュエリーにはないユニークさをもつアンティークジュエリーならではの、面白い作品たちです。

 

イルカに乗ったクピドのブローチ

イルカ

1880年頃、イギリスで作られた作品です。

 

なんとも幻想的な作品です。

イルカに乗ったクピド(キューピッド)のモチーフの銀製ブローチです。このモチーフは2000年以上前から存在していますが、市場に出るのは滅多にない作品で、リアルなクピドとイルカの表情が存在感たっぷりです。

「クピド」とは「キューピッド」や「アモール」とも呼ばれるローマ神話の愛の神です。クピドというと、ヴィーナス(アフロディーテ)の子供というイメージが強く、絵画では子供や赤ちゃんの姿をして描かれたものが多くありますが、もともとは青年として神話に登場したのが始まだったそうです。

この作品のクピドは、イルカに乗ってどこへ向かっているのでしょうか。

 

白い鳩のブローチ

鳩

1830年頃、イギリスで作られた作品です。

 

鳩の台座に鉛ガラスで飛翔する「白い鳩」をデザインしたブローチです。作られた時代は大変古く、おそらく1830年頃のイギリス、ジョージアン期からヴィクトリアン初期に製作されたものと思われます。

アンティークジュエリーのモチーフとして登場してくる鳥には、主に鳩(ハト)と燕(ツバメ)がいます。特に鳩は、旧約聖書の「ノアの箱舟」にも登場することから「精霊のシンボル」とされヴィーナスゆかりの鳥とされてきました。

当時の時代背景を思い浮かべることもまた、アンティークジュエリーの楽しみ方の一つと言えるでしょう。

 

「愛と不死」の蜂ブローチ

ハチ

1930年頃、フランスで作られた作品です。

 

18金の地金だけで蜜蜂を表したブローチです。蜜蜂は「愛と不死」を意味するものとして、古くから護符として用いられてきました。

19世紀後期頃から、昆虫をモチーフとしたジュエリーが大変流行したと言われています。蜜蜂のモチーフは、その中でも特に人気が高かったとか。

もともと蜜蜂は、古代ギリシア時代から縁起の良いものとして愛されてきました。
天空を飛び回る蜂の姿は、肉体に出入りする霊魂の働きと結び付けられているのだそうです。なので古代ギリシャ以来近代まで、ヨーロッパでは蜜蜂の来訪があると、未知の良い客が訪れると信じられてきました。
また蜜蜂は、勤勉、純潔、知恵、豊穣のシンボルでもあるため、ジュエリーのモチーフとしても人気が高まったのかもしれませんね。

 

アンティークジュエリーの魅力

今回はイルカ、鳩、蜂をモチーフにしたアンティークジュエリーを紹介しましたが、他にもたくさんの動物がモチーフになっています。馬や蛇、熊など、その種類は様々でとてもユニークです。

ほとんどが受注生産だったアンティークジュエリー。

当時の依頼主(所有者)の思いと、ジュエリー職人の技、素材や作り、デザインの特徴など、知れば知るほど、アンティークジュエリーの魅力にはまってしまいます。

なかなか身近で触れる機会の少ないアンティークジュエリーですが、定期的にアンティークジュエリー展を開催しているジュエリーショップもございますので、ぜひ足を運んでみてください。

きっとオンリーワンの素敵なアンティークジュエリーとの出会いがありますよ。

 

 

アンティークジュエリーフェア開催!

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