2023.12.14

【飯田市】ダイヤモンドの輝きはカットで決まる？ダイヤモンドのカットの重要性、種類と違いについて解説しましす！

宝石と聞いて「ダイヤモンド」をイメージする方は多いでしょう。
透明でありながら光を反射して最も美しく輝くダイヤモンドは、いつの時代も見る人を魅了し、身につける人を輝かせる神秘的な魅力があります。

そんな輝きが魅力のダイヤモンドですが、実は採掘された原石のままでは輝かないことをご存じですか？
よく将来性のある人のことを「磨けば光るダイヤモンドの原石」に喩えられます。
原石を「カット＝全体的な形のバランスと研磨仕上げの状態」にすることでダイヤモンドに命が吹き込まれるように美しく輝くようになるのです。カットはダイヤモンドを美しく輝かせるための重要な要素です。

今回は、ダイヤモンドのカットの種類や違いについて解説します。

ダイヤモンドのカットとシェイプ(形)の違い

ダイヤモンド

カットとシェイプ(形)は混同されがちです。
カットとは全体の見た目のバランスと研磨の仕上げ状態によってグレーディングされています。
シェイプとはダイヤモンドの幾何学的な外観を言います。

ここでは「カット」について詳しくお話ししていきます。

カットはダイヤモンドの4Cのひとつ

一見、無色透明で同じように見えるダイヤモンドですが、4Cという品質評価国際基準によって品質と価値が決定します。
4Cとは
・Carat(カラット=重さ）
・Color(カラー＝色）
・Clarity(クラリティ=透明度)
・Cut(カット＝輝き）
の4つの要素を表した用語で、それぞれの頭文字を取って“4C“と言われています。

4Cでグレーディング評価されるダイヤモンドのシェイプは「ラウンドブリリアントカット」のみです。58面体で、最も光を効率的に反射させ、輝くように計算されたカットです。
ちなみに、他のシェイプはカットグレード以外の３Cで評価されます。

カットには58面体以外にも144面体や210面体など輝きを追求したカットも存在します。
面数が多いと精密なカットを要するため、高品質のダイヤモンドを使用することが多いようです。また、ダイヤモンドの中央に桜の花の模様が浮かび上がる87面カットなどもあります。

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ダイヤモンドカットのランク・グレーディング

ダイヤモンド

ラウンドブリリアントカットは次の2つの流れを経て、グレード分けされます。
1、3Dコンピューターによるプロポーション要素の評価（様々な部分のサイズ、角度）
2、人間の目による目視要素の評価（ガードル厚、キューレットサイズ、ポリッシュ、シンメトリー）

そして、プロポーション(全体のバランス）、ポリッシュ（研磨の良し悪し）、シンメトリー(対称性）の3つを総合して次のように5段階で評価されます。

1、Excellent(エクセレント）　最上級
2、Very Good(ベリーグッド) 理想的
3、Good(グッド）　良い
4、Fair(フェアー）　まずまず
5、Poor(プアー) 基準値を下回る

特にカットに関する3項目が全て最高評価の「Excellent」を獲得しているダイヤモンドは「3EX(トリプルエクセレント）と言われ、美しいダイヤモンドの代名詞ともなっています。

ダイヤモンドの輝きの要素

ダイヤモンド

ダイヤモンド特有の輝きには4つの種類があり、カットが優れているものはそれらを相乗的に引き出します。

1、ブリリアンス

ダイヤモンドを真上から見た時に見える、内部、外部のカット面からの白色光の反射。

2、ファイアー

ダイヤモンドを動かした時に見える虹色の輝き。

3、シンチレーション

ダイヤモンドを動かした時に現われる明暗と光のフラッシュや煌めき、その模様。

4、パターン

ダイヤモンドの内部、外部の反射から生じる明暗のコントラスト。

ただし、ダイヤモンドの原石が全てカットすれば輝くわけではありません。原石も様々な形をしているので、まずは工業用と宝石になるものなど用途に合わせて選別されます。

ダイヤモンドの原石の種類

ダイヤモンド原石

宝石として使用される原石は次のように分類されます。

1、ソーヤブル

希少で全体の20％程度しか採掘されないの高品質な原石。正八面体で、さまざまな形にカットすることが容易です。高値で取引されています。

2、メイカブル

ソーヤブルより不定型なため、その形に合わせたカットがされます。最適なカットがなされるための見極めが必要になります。

3、ニアージェム

宝石として使用される原石の約80％を占めています。工業用に使用される原石に近い品質なので、内包物　も多く透明度は低いため、低価格帯のジュエリーに使用されることもあります。

ソーヤブルのように良質の原石をカットすることで、より美しい煌めきが生まれるのです。

カットは職人の技術によって決まる

カラット、カラー、クラリティは自然が決定しますが、カットは唯一、人間の技術が関わる項目です。
そのためカットは職人の技術によって決まります。熟練の職人がカットしたダイヤモンドは、より美しく輝き価値を高めます。

ダイヤモンドのカット技術に優れたブランド

世界三大カッターズブランド

自社に研磨士（カッター）を抱え、ダイヤモンドを原石から選別、切り出し、カッティングを施すブランドを「カッターズブランド」と言います。中でも「ロイヤル・アッシャー」「ラザール・ダイヤモンド」「モニッケンダム」の3社は、「世界三大カッターズブランド」と呼ばれています。特に、卓越したカット技術で輝きにこだわりを持ち、王室からも愛されてきた歴史のあるブランドです。

まとめ

カットの良いダイヤモンドは光の屈折率が高く、効率的に少しの光でも反射して煌めきます。
間接照明の室内や、夜の野外のイベントなどでも美しく輝くダイヤモンドは、身につける人を魅力的に見せてくれそうですね！

ご自分へのご褒美や大切な記念日のプレゼントなど特別なジュエリーは、ダイヤモンドのカットにこだわって選んでみてはいかがでしょうか？

ただし、評価やランクが全てではありません。コンピューターの評価は、カットグレードに入る比率や、プロポーションの範囲によって、同じランクでも輝きなど実際の見た目は多少違うこともあります。また、人の目による評価も鑑定士によっても微妙に分かれることもあるのです。
カットグレーディングはダイヤモンドジュエリーを選ぶときの指標にすることをお勧めします。自分の目で見た直感力や感性も大切にしましょう！

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