アンティークジュエリーの色使いが魅力【静岡市】
魅惑のハーレクイン
「ハーレクイン」とは「まだら模様の」という意味。
今から100年以上前につくられたジュエリー、すなわち「アンティーク・ジュエリー」はそのほとんどが受注生産ということもあり、好きな宝石を好きなデザインにされる方が多く、現代のジュエリーとは一味も二味も違った魅力があります。
ルビー、サファイヤ、アメジスト…様々な色の宝石をランダムに組み合わせてカラフルに作られたアンティーク・ジュエリーが多数存在します。
中には、宝石の名前の頭文字をつなげて、「愛のメッセージ」を表現しているという凝ったものもあります。
今回は、そんな「ハーレクイン」のアンティーク・ジュエリーをご紹介します。
ハーレクイン ブレスレット
1920年頃 イギリス
「ハーレクイン」は「まだら模様の」という意味で、様々な色の天然石をアトランダムに組み合わせてその表情を楽しむデザインのブレスレットです。アメシスト、ガーネット、ジルコンなどが使われています。
マルチカラーストーンブローチ
1880年頃 イギリス
中央部に大きなアメシストを置き、周囲をガーネットやシトリンなど優しい色合いの石で取り囲んだ上品なデザインのブローチです。それぞれの石が極小の爪で留められており、ほとんど表に見えません。作りも軽く、薄手のお洋服にも着けていただけます。
ハーレクインネックレス
1920年頃 イギリス
ペリドット、ガーネット、アメシスト、トルマリンといった様々な色の天然石をアトランダムに組み合わせ、そのコントラストを楽しむネックレスです。「ハーレクイン」には「まだら模様」という意味があり、1920年代のイギリスを中心にヨーロッパで流行したデザインです。
リガードブローチ
1870年頃 イギリス
左からルビーの頭文字のR,エメラルドのE,ガーネットのG,アメシストのA,再びルビーのR,そしてダイヤモンドのDを横一列に並べると「敬意」を意味する
「REGARD」という文字になります。このように宝石の頭文字で愛を綴り、好きな人に贈るラブレターの様な役割を果たしたロマンチックなブローチです。
流行を超えた普遍的な美
美術品などと言ってしまうと鑑賞するもの、収集するものなどとイメージされる方も多いかもしれませんが、本来は身に着けて楽しむために作られたもの。使ってこそ意味があると思います。現代のジュエリーはかなりトレンドを意識して作られるものが多いので、物によっては数年でトレンドからずれてしまい、身に付けるのを躊躇してしまうようなことも少なくありません。しかし長い年月を経てきたアンティーク・ジュエリーには流行を超えた普遍的な美があります。だからちょっとした着け方の基本をマスターしてしまえばどんな時代にも変わることなく楽しむことができるのです。本来なら美術館で鑑賞するような美しいものを、いつも自分の身に着けて楽しめるなんてとても素晴らしいことだと思います。
アンティーク・ジュエリー展2018 開催
場所:LUCIR-K
日程:5/10(木)~5/13(日)
時間:10:30~19:30
そんな魅力的なアンティーク・ジュエリーを専門に活躍中のバイヤー・山本氏が選りすぐんだ品が300余点も展示される「アンティーク・ジュエリー展2018」が静岡市で開催されることになりました。これだけの品を手に取ってご覧いただける機会は滅多にございませんので、ぜひ、来て見て触れて感じてください。
運命のアンティーク・ジュエリーに、どうか出会えますように…。