【静岡】大切な故人をジュエリーに。遺骨をペンダントやリングに納める方法
「大切な方と哀しい別れの後も、ずっと一緒に居られる様に」そんな願いを込めて遺骨をリングやペンダントに納めたものをメモリアルジュエリーと呼びます。そういうものがあるなら作りたいし、肌身離さず、24時間365日、ずっと身に着けていたいと思う方も多くいます。手元供養として遺骨を納めたジュエリーを身に着ける方も増えていますが、まだまだ知らない方もいます。遺骨をジュエリーに納めるとは一体どのようなものでしょうか?
遺骨をジュエリーに納める
そもそも遺骨がジュエリーの中に入れられるのか?という疑問を持つ方もいるでしょう。ここに入っていますと言われても想像できない方もいるでしょう。ジュエリーに遺骨を入れるとはどういう事なのか、実際の遺骨リングを製作している「FIRST DIAMOND静岡」で教えていただきました。
指輪の場合、製作工程で遺骨を入れる部分に穴を空け、そこに遺骨を納めて、同じ金属で蓋をします。オーダーメイドで製作する指輪だからこそ、この工程が可能だそうです。蓋をした後、最終の仕上げの段階でどこに遺骨が入っているのか分かるように印をつけたり、故人の名前やイニシャルを彫ることもできるようです。
遺骨入れの作業は一つ一つ丁寧に指輪に入れていきます。穴の大きさにより、遺骨を入れられる量も変わり、また、入りきらなかった遺骨や遺灰はちゃんと返却してくれるようです。
写真の指輪のハートの刻印の下に遺骨が納められています。表から見たら、遺骨が入っているリングには全く見えず、むしろおしゃれな指輪です。
メモリアルジュエリーのデザイン
遺骨を納めた指輪
愛する家族のイニシャルや大好きだったペットなどの刻印をすることができます。また、故人の筆跡が残っていればそれを刻印することができます。ワンちゃんや猫ちゃんの遺骨リングであれば、似顔絵や肉球の刻印を入れることができます。
ハワイへ一緒に行った思い出をデザインに刻んだり、これから行く予定だった場所をデザインしたりと自由にデザインできます。
エタニティーリング。愛する家族とのキラキラした思い出の時間をダイヤモンドに例えてデザインしています。この指輪にも中に遺骨が納められています。
遺骨を納めたペンダントトップ
シンプルなペンダントトップ。逆側に大切な故人の名前を漢字で刻印してあります。
リフォームジュエリーへ遺骨を納める
思い出のジュエリーや使用していないジュエリーの地金を溶かし、また元々の指輪に付いていたダイヤモンドを外して新たなジュエリーに留めたオーダーメイドのリング。中に愛する家族の遺骨を入れ、想いを詰め込んだリフォーム遺骨リングです。
▽参考記事:大切な方の供養にメモリアルジュエリー
メモリアルジュエリーを選ぶ上での注意点
通販や葬儀屋さんのホームページでも見かける遺骨リングや遺骨ペンダント。素材や製作方法は様々で、そのため日常で使用するには注意が必要なものも多くあります。例えば、通販等で昔からある筒形の遺骨を入れられるペンダントは購入後に自分で遺骨を入れます。その場合防水機能が無いものも多く、汗をかく時期、お風呂やプールでの使用はできません。ずっと近くにいたいと願って用意するメモリアルジュエリーなのに、着けるシチュエーションを選ばなければならないのです。使用していく上での”注意しなければいけない点”を知ってから購入することが一番のポイントです。最近では強度に優れ、防水機能のあるメモリアルジュエリーが増えてきました。中でもオーダーメイドのものは、故人との思い出をデザインにしたり、筆跡を刻印したりと、オリジナルデザインのメモリアルジュエリーになります。耐久性に優れ、オンリーワンのものが作れるのなら、オーダーメイドが良いと人気が高まっている様です。
メモリアルジュエリー、よくある質問Q&A
オーダーメイドのメモリアルジュエリーを取り扱っているお店で、実際のお客様からのよくある質問をまとめてみました。
Q.遺骨はどのタイミングで用意した方が良いですか?
A.初回、デザインを検討していく段階ではご持参されなくても大丈夫です。もし、初回にご持参されましたら、こちらでしっかりとお預かりし、保管をさせていただきますので担当スタッフにお預けください。実際に製作がスタートし、製作途中でお預かりできれば大丈夫です。デザインやご納期により、お預かりのタイミングが異なりますので、打ち合わせの際にご相談させていただきます。
Q.遺骨は砕いて持って行った方が良いですか?
A.遺骨や遺灰は粉々の状態でも、少し形がある状態でもどちらでも構いません。ジュエリーに納める際に、職人の方で少し砕かせていただきます。
Q.どれくらいの量を持って行けばよいですか?
A.どのくらいの量をジュエリーに入れるかのもよりますが、小さじ半分~1杯程あれば十分です。パケ袋(透明のジッパー付き袋)等に入れてお持ちください。
Q.遺骨を入れた部分は透明の蓋で中が見える様に作ってもらえますか?
A.透明の蓋(樹脂)で中が見える様に製作することも可能です。しかし、樹脂の場合、消毒用のアルコールが付着すると白く濁ってしまいます。金属で蓋をする方が良いか、樹脂で透明の蓋の方が良いかは、日常的に身に着けるかどうかにもよってきますので、ご希望に合わせて選択してください。
Q.遺骨リング、遺骨ペンダントはいくらくらいから作れますか?
A.リングでもペンダントでも遺骨を入れる為の厚みが必要なこと、指輪の場合は特に強度が必要なことを踏まえ、素材やデザインにもよりますが、通常のジュエリーに加えて遺骨を入れる加工、防水加工まで施してペンダントトップで一つ15万円から、指輪で一つ20万円から製作が可能です。
Q.実際に訪問しないと作れませんか?ネットからも注文できますか?
ご遠方等で来店が難しい場合は、メールやお電話、アプリのチャットにて打ち合わせをすることが可能です。デザイン画の確認や製作途中の確認も写真でお送りし、確認していただけます。不明な点や不安な点は途中途中でご相談させていただきながら完成いたしますので、ご安心ください。
今回話を伺ったのはオーダーメイド専門店の「FIRST DIAMOND静岡」です。実際に東京や大阪方面など、県外からメモリアルジュエリーの相談や来店も多くあり、想いをカタチにしたものを作ってもらえると注目されています。オーダーメイド専門店だからこそ、持参した地金を溶かしてリフォームを兼ねてメモリアルジュエリーを作ることができたり、ハワイアンジュエリーに遺骨を入れることができたりと幅広いデザインを提案してもらえます。大切な家族との思い出をカタチにできるメモリアルジュエリーは、製作事例の多いジュエリー専門店でお任せするのがおすすめです。
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