【浜松市】ブランドや作り方で結婚指輪の強度が変わるって本当?
結婚指輪を選ぶときにデザイン選びも大切ですが、ずっと身に着けていくことを考えると「強度」のことも理解しておくと結婚指輪選びがスムーズに進みます。プラチナやゴールドの結婚指輪はどこで購入しても同じと思っていると後々、後悔することもありますので基礎知識を身に着けて結婚指輪選び始めましょう!
実は思ったより柔らかい!プラチナとゴールド
プラチナは色味も相まって「硬い」印象があるようですが、数ある金属の中ではどちらかというと柔らかい部類になるプラチナとゴールド。販売している結婚指輪を見ても純度100%(99.9%)の指輪はなかなか見当たりません。柔らかさがあるのでずっと身に着けていくのには純度100%(99.9%)ですと曲がりやすいなどデメリットがあります。柔らかさから加工のしやすさ、磨くときれいに輝くなどメリットがありますので結婚指輪の素材として選ばれています。ブランドによっては特殊な作り方で純度100%(99.9%)でも強度を高めている結婚指輪もあるようですが一般的には、割金(わりがね)と呼ばれる硬い金属を混ぜて合金にしてから結婚指輪を作ります。
割金(わりがね)によって変わる金属の硬さ
〈 プラチナ 〉
漢字で書くと「白金」になるほど「白さ」が特徴的なプラチナ。婚約指輪・結婚指輪の素材としては「純真無垢」なイメージで一番人気があります。その「白さ」を失わないように同色の硬い金属を加えて硬さを出します。日本ではプラチナ85%以上含まれているものがプラチナ製品と呼ばれるため、割金は5~15%含むことができます。
Pt850・・・プラチナ85% 割金 15%
Pt900・・・プラチナ90% 割金 10%
Pt950・・・プラチナ95% 割金 5%
割金として使用する金属は同じ白金系であるパラジウムが多いのですが、硬さを出すためにルテニウム、イリジウムなどブランドによって個性があります。「星の砂ブライダル」はイリジウムを割金に使用して強度が高いブランドで有名です。
〈 ゴールド 〉
海外ではゴールドの結婚指輪が定番とも言えます。ゴールドは「幸福の象徴」「富の象徴」としても映画の中に現れます。日本でよく聞く「K18」「18金」とは金の純度を現す言葉になります。K18=75%金が含まれていますので、残り25%の割金を配合できるため硬さが出ます。金の特徴の一つに、この割金の配合により色味を変えることができるので、イエローゴールドやピンクゴールドなど色味のバリエーションが増えます。
K24・・・金100%(99.9)金貨などに使用されます
K22・・・金91.7% 日本以外のアジアでは人気
K18・・・金75% 日本ではなじみのある純度
K14・・・金58.5% アメリカ製や海外製品に多い
K10・・・金42% 価格高騰の為、増えてきている
結婚指輪「鋳造製法」と「鍛造製法」の違い
〈 鋳造製法 〉
市場に出回っている結婚指輪のほとんどが「鋳造製法」で作られています。鋳型に金属を流し込むことで作る鋳造製法は一度にたくさんの指輪が作れるのでコスト抑えられます。結婚指輪選びの時にもサンプルと同じ仕上がりで出来上がってきますので、完成した結婚指輪を想像しやすいメリットがあります。強度については、ブランドで使用する地金の硬さによって変わります。中には通常のプラチナの約5倍の硬度をもつブランドもあります。
〈 鍛造製法 〉
金属には叩くと硬くなる性質があります。その性質を利用して金属に硬さを出す作り方を「鍛造製法」といいます。鍛造製法には細かく分けると「機械鍛造」と「職人が叩いて作る鍛造」があり、機械鍛造は圧をかけプレスすることでプラチナは約1.5~2.0倍ほど硬くなると言われています。硬さが出るメリットもありますが、サイズ直しができないなどデメリットもあります。「職人が叩いて作る鍛造」の場合はそこまでの硬さは出さずサイズ直しができる結婚指輪がほとんどです。
同じプラチナやゴールドの結婚指輪でも、ブランドや作り方によって「硬度」が変わるようですね。結婚指輪は50年~60年と長く身に着けていく大切な指輪なので「強度」の必要性もあります。購入前にお店に素材や作り方など聞いてみるのがおすすめです。