プロポーズにも使われるダイヤモンドネックレスの選び方

プロポーズの際に渡す品物を、婚約指輪ではなく、もっと実用性の高い品物を選びたいという方が増えています。大きなセンターストーンが特徴の婚約指輪は、身に着ける場面を選ぶため、あまり日常使いには向いていないと感じる方も少なくないでしょう。今回は、プロポーズの際に指輪の代わりに使われる事の多いダイヤモンドネックレスについて、その選び方と身に着ける場面をご紹介します。

プロポーズの際の品物に選ぶ理由

ダイヤモンドネックレスを贈る一番の理由は、実用性の高さです。一部のシーンを除き場面をあまり選ばず、いつでも身に着ける事ができます。大きなダイヤモンドがセッティングされた婚約指輪を身に着けるよりも、普段の生活の邪魔にならず、家事や仕事の時も身に着ける方も多いです。

ビジュドファミーユという文化

ダイヤモンドは原石の状態から数億年～数十億年も存在している個体もあるような鉱石で、ジュエリーとしてカットされた後も、人間の目で分かるレベルの損耗はしません。そのため、唯一永遠を伝えられるものとして、プロポーズの際に永遠の愛を誓うという意味でダイヤモンドを贈るという文化があります。そして、プロポーズの際に贈られる品は家族のジュエリーとされ、親から子へ、孫へと何世代にも渡って受け継いでいくものになります。こいうった文化は日本ではまだ浸透していませんが、ヨーロッパなどではジュエリーを身に着ける事は特別な意味があるとされ、特に譲り受けたジュエリーを身に着ける事は、家族や家庭を守ってくれる存在といわれています。

ダイヤモンドネックレスの選び方①ダイヤモンド

ダイヤモンドネックレスの一番の魅力は、なんといってもダイヤモンドの輝きの美しさです。そのダイヤモンドも、全く同じ人間がいないのと同じように、一つ一つが少しずつ違っています。その違いによって輝きの強さや美しさが変わってきます。しかし、そのダイヤモンドを選ぶ時に何を基準にすればいいかという部分はあまり知られていないと思います。

ダイヤモンドの原石

ダイヤモンドを選ぶ基準として一番重要なのは、原石です。ダイヤモンドの評価基準とされているものに４Cと呼ばれるものがありますが、４Cが全く同じグレードでも、原石が違えば最終的な輝きも大きく違います。では、原石にこだわるとはどういうことでしょうか。原石の評価が高いものしか使わないというブランドがあり、そういったところは他のダイヤモンドのブランドと比べても明らかに輝きが美しいです。原石は大きく分けると3種類あり、上のランクから順番に、ソーヤブル原石、メイカブル原石、ニアージェム原石と呼ばれます。ソーヤブル原石は原石の状態からすでにとても美しい形をしていますが、ダイヤモンドの全産出量の10～15％程度しか採掘できず、ソーヤブル原石しか使わないとしているブランドはあまり多くありません。

ダイヤモンドの４C

ダイヤモンドを鑑定する鑑定機関というものが存在します。ダイヤモンドの品質を調べ、その証明として鑑定書を発行します。その中に、ダイヤモンドの評価基準とされる４つの項目があります。Carat（重量）・Color（色）・Clarity（透明度）・Cut（研磨）の頭文字を取って「ダイヤモンドの４C」と呼ばれています。

Carat Weight（カラット／重量）

カラットとは大きさではなく、厳密には重さのことです。１カラット＝0.20ｇで、大きければ大きいほど希少性が高く、価値も高くなります。

Color Grade（カラー／色）

カラーはダイヤモンドの色のことで、白ければ白い程美しく希少価値が高いとされています。最高グレードの無色透明を「Ｄカラー」として、黄色がかってくる差に応じてD～Zまでの評価になります。Dカラーは、理論上これ以上白くならないという事が科学的に証明されているため、４Cの中でも最高の基準が取れる項目です。とはいえ、その分需要が増えるため価格は高騰します。

Clarity Grade（クラリティ／透明度）

ダイヤモンドの表面や内部の不純物・内包物（Inclusion＝インクルージョン）やキズの有無や位置、大きさなどを判断する基準のことです。大きな不純物はダイヤモンドの輝きに影響するため、日本語では透明度と呼ばれます。高いグレードのものから順に、FL→IF→VVS1→VVS2→VS1→VS2→SI1→SI2→I1→I2→I3の11段階で評価されます。

Cut Grade（カット／研磨）

ダイヤモンドの原石をカットしたり磨いたりして、綺麗な形に仕上げます。その完成度によって5段階の評価に分かれています。上から順に、Excellent（エクセレント＝素晴らしい）・Very Good（ベリーグッド＝とても良い）・Good（グッド＝良い）・Fair（フェアー＝ほどよい）・Poor（プアー・乏しい）です。

４Cの中で何を重視するかは人によって変わるところですが、おすすめはやはりカラットです。透明度や色は肉眼でそこまで詳しく判別ができませんが、大きさはダイヤモンドの輝きの強さや存在感に直結する大きな要素だからです。迷った時は大きなダイヤモンドを選べば大丈夫でしょう。

ダイヤモンドネックレスの選び方②デザイン

ダイヤモンドネックレスの主役は大きなダイヤモンドですが、シンプルに1石だけセッティングされているものから複数石セッティングしてより華やかさを出しているデザインのものもあります。綺麗なダイヤモンドをより際立たせるシンプルなデザインが人気があります。

ダイヤモンドネックレスの選び方③素材

ダイヤモンドネックレスの素材に使われる事が多い素材はゴールドとプラチナです。光を反射して輝くという特性上、ダイヤモンドは周りの色の影響を受けやすいため、白銀色と呼ばれるプラチナでつくることが多いです。画用紙に絵を描く時に、黄色い画用紙より、白い画用紙に絵を描いた方が綺麗になるのと同じです。とはいえ、ピンクゴールドのネックレスチェーンは可愛いですし、イエローゴールドもキリっとした印象でお洒落です。

ダイヤモンドネックレスを選ぶのにおすすめのブランド３つ

これまでのお話でネックレスを選ぶ時にダイヤモンドが重要だという事が分かっていただけたかと思います。実際にネックレスを選ぶ際はぜひカッターズブランドから選んでいただくことをおすすめします。カッターズブランドとは、原石選びとジュエリーの形にカットするという工程を行っているブランドのことです。その中でも特に実績と技術が認められたブランドは世界三大カッターズブランドと呼ばれています。その３つのブランドをご紹介いたします。

ROYAL ASSCHER（ロイヤルアッシャー）　オランダ：1854年創業

宝石商の街、オランダのアムステルダムに本社があるロイヤルアッシャーは、ひとつの業種につき一社にしか与えられないロイヤルの称号と王冠のマークをロゴにする事をオランダ王室から許されたブランドです。世界で一番大きなダイヤモンド原石のカットをイギリス王室より任され、難しいそのカットを完璧に成し遂げた実績もあり、ダイヤモンドブランドとして最高峰と言われます。

ロイヤルアッシャーダイヤモンドの特徴

日本で流通しているダイヤモンドのほとんどは、「アメリカンカット」と呼ばれる虹色に「ギラギラ」輝くのが特徴ですが、ロイヤルアッシャーのダイヤモンドは、白くて透明感のある、上品な輝きが特徴の通称「ヨーロピアンカット」です。ブライダルジュエリーとして白に似合うダイヤモンドなので、ウエディングドレスなどと特に相性が良いです。また、デザイン自体もお姫様ブランドらしい、王道で可愛いものが多いです。

THE LAZARE DIAMOND（ラザールダイヤモンド）　アメリカ：1903年創業

世界に名だたる超高級ジュエリーショップが立ち並ぶアメリカ、ニューヨークのマンハッタンに本社のあるラザールダイヤモンドは、アメリカと日本において、「The World’s Most Beautiful Diamond®（世界で一番美しいダイヤモンド）」を商標登録していて、他のどのブランドもそれを塗り替えることができず、100年以上もの間、世界一美しいダイヤモンドと言われ続けています。誰もが知っている超高級ジュエリーブランドなどからダイヤモンドのカットを依頼されている実績もあります。

ラザールダイヤダイヤモンドの特徴

100年以上前、ダイヤモンドがダイヤモンドである以上、これより絶対に輝くことはないとされるダイヤモンドの形を数学の計算で導き出した「アイディアルメイク」は、ほぼ全ての光を綺麗に反射するため、暗い場所でもわずかな光を拾って美しく輝きます。青や緑、オレンジなど虹色に強く輝くのが特徴で、日本でも多く流通している「アメリカンカット」です。また、ネックレスのデザインはニューヨークスタイルらしく、スタイリッシュで洗練されたデザインです。

MONNICKENDAM（モニッケンダム）　イギリス：1890年創業

イギリス、ロンドンのモニッケンダムは、世界で一番小さなダイヤモンドの５８面体フルカットに成功したブランドです。1890年創業で、創業者であるルイ・モニッケンダムは21歳という若さで「マスターカッター」の称号を得ています。

モニッケンダムダイヤモンドの特徴

裁縫の針の穴に通るサイズの直径1mm未満（0.00164ct）のダイヤモンドに、角度や形を完璧に揃えた58面体のフルカットを行えるのは、世界広しといえど、モニッケンダムだけでしょう。そのため、ネックレストップのメインストーンを引き立たせる小さなダイヤモンド、メレダイヤモンドをカットする技術は世界トップレベルです。また、「ヨーロピアンカット」なので白くて上品な輝きを放ちますが、ダイヤモンドの表面を特殊な磨き方をしていて、虹色の光も反射するため、「ヨーロピアンカット」と「アメリカンカット」の良いとこ取りと言われています。ダイヤモンドをゆっくり回しながら見てみると、水にぬれたようなウルウルとした輝きを見る事ができ、その美しさは格別です。

よくある質問集

Q.　プロポーズの計画はいつからスタートしたら良い？

A. 2～３ヶ月前くらいの計画がベストです。プロポーズをレストランやホテル、宿で考えている方は事前の予約は必須です。計画的に行動しましょう。

Q.　プロポーズの日はどうやって決めたら良い？

A. 付き合った記念日、彼女の誕生日、クリスマスやバレンタインデーを選ぶ方が多いです。特に街がロマンチックに染まるクリスマスはうってつけでしょう。とはいえなんでもない日にプロポーズを計画すれば、サプライズがバレたくない人には良い選択です。

Q.　プロポーズプランを相談できるところはありますか？

A. 富山県内にもプロポーズ相談室があります。一人で計画するのはちょっと不安という方や、自分でプランを決めきれない！そんな方にオススメです。

Q.　婚約指輪と結婚指輪の違いを教えてください。

A. 婚約指輪（エンゲージメントリング）は家族代々受け継いでいく指輪です。永遠に輝く大きなダイヤモンドが付いたデザインが特徴です。結婚指輪（マリッジリング）はお二人だけの為の指輪です。お二人が永遠の夫婦でいられるよう生涯身に着けます。ヨーロッパではお墓の中までお持ちいただくと言われています。指輪はお互いに贈り合うものですから、２本で１ペアとして似たデザインを選んでいただくこともできますし、デザインもブランドも違うものをそれぞれ身に着けるのも素敵です。

Q.　プロポーズ用のダイヤモンドネックレスはどこで選ぶのが良いですか？

A. ブライダルジュエリー専門のお店に行ってみましょう。取り扱いブランドの多いセレクトショップであれば、定番のデザインから人と被らないデザインまでたくさんの種類の中から選ぶことができます。何も分からない状態でも、お店の方が１つ１つ教えてくれるので大丈夫！実際に商品を見ながら検討しましょう。

Q.　ダイヤモンドネックレスを選ぶのに一人でお店に行っても大丈夫？

A.もちろんです！ダイヤモンドネックレスは男性お１人で行く方が多いです。不安な方は友人と一緒に来店するケースもございます。

Q.　プロポーズの時に緊張しない方法はありますか？

A. ありません・・・とはいえ事前にしっかり準備をしておけば、少なくとも当日慌てることはないはずです！特に言葉は全部暗記するぐらいで丁度良いです。それでも不安な場合はカンペを用意する人も・・・？

・まとめ

いかがでしたか？一般的ではないというイメージを持っている方も少なくないかもしれませんが、ダイヤモンドネックレスをプロポーズの品物として選ぶ方も増えてきている中で、ダイヤモンドにしっかりこだわってプロポーズを頑張ってください！

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