【福岡県久留米市】サファイアとルビーは同じ石からできる??
ルビーとサファイア、名前も色も全く違いますが、
実は、どちらも同じ石なのです。
まずはそれぞれの宝石について簡単にご説明します。
サファイアと聞くと青い宝石をイメージされる方が多いと思いますが、
ピンク、オレンジ、イエロー、グリーンなど様々なカラーがあります。
希少価値が高いのがブルーサファイアです。
その中でも、「コーンフラワーブルー」のサファイアが5つ星になります。
「コーンフラワー」とは矢車菊というキク科の植物のことで、深い青色が特徴です。
9月の誕生石でもあるブルーサファイアは「誠実」「慈愛」を象徴する宝石です。
また、「something four」というヨーロッパに古くから伝わるおまじないがあります。
永遠の幸せを手にするためのおまじないで、
「something old」何か一つ古い物
「something new」何か一つ新しい物
「something borrow」何か一つ借りたもの
「something blue」何か一つ青い物
を結婚式の日に身に着けた花嫁は幸せになれるというものです。
そのひとつである、「something blue」から、
ブルーサファイアはシークレットストーンとして人気があります。
結婚指輪の内側にいれるシークレットストーンをご存知でしょうか?
その名の通り、秘密の石。インサイドストーンともいわれます。
2人だけのものという証に、2人の誕生石や、プロポーズされた月、
結婚記念月や、子供がいる方は赤ちゃんの誕生石など、
2人の大切な月の石を指輪の内側に埋め込みます。
2人だけにしか分からない特別感がありますよね。
ブルーサファイアと並んでパパラチアサファイアと呼ばれるサファイアも非常に貴重です。
パパラチアサファイアは「キング・オブ・サファイア」ともいわれ、
ピンクとオレンジを混ぜたような独特の色がとてもきれいです。
ルビーは「宝石の女王」とも言われ、カラーストーンで最も人気があります。
勝利や強さの象徴であるルビーは、昔から魔除けやお守り代わりにされていたそうです。
「ピジョンブラッド」といわれる鳩の血のような色合いのルビーが最高級とされています。
産出する国によって色が異なり、
その他に、サクランボのような薄い赤色の「チェリーピンク」や
牛の血の色のような黒みを帯びた深い赤色の「ビーフブラッド」などのルビーがあります。
サファイアとルビーについて少し紹介しましたが、
どちらも「コランダム」という鉱物です。
ではなぜ色が違うのか?
それは、コランダムに含まれる不純物(内包物)の違いです。
コランダムは酸化アルミニウムの結晶でできています。
純粋なコランダムは無色ですが、
地球の地下深くで強力な圧によって結晶する時に、隙間に入り込む不純物(内包物)のよって
コランダムに色がつき、ルビーやサファイアなどの宝石となります。
コランダムに酸化鉄や酸化チタンが1~2%含まれると
ブルーサファイアになります。
また、クロムという成分が1~2%ほど含まれたものが、ルビーと呼ばれ、
赤以外のコランダムは全てサファイアになります。
クロムが0.1%ほどだと、ピンクサファイアになってしまう為、
ルビーの希少価値がどれほど高いのかがわかります。
今回はサファイアとルビーの関係についてご紹介しましたが、
アクアマリンとエメラルドも同じ仲間になります。
この様に、同じ石でも何が含まれるかで色も名前も違う宝石になってしまう
のはとても面白いですよね。