2019.10.31

【新潟市】ダイヤモンド原石によって品質が変わる？高品質な「ソーヤブル」とは

高品質なダイヤモンド原石とは

天然の宝石であるダイヤモンドは「地球からの贈り物」とも言われており、その輝きは私たちに多くの感動を与えてくれます。

天然の宝石であるだけに、どのダイヤモンドも世界でただ一つだけのもの。

色や透明度など、それぞれ個性も様々です。

今回はその個性が一際わかる、カットされる以前の「ダイヤモンドの原石」についてご説明いたします！

中でも、最もきれいで質のいい「ソーヤブル」の輝きを解明していきます！

ダイヤモンドの原石の種類

カットされる以前のダイヤモンドの原石を、皆さんは見たことがあるでしょうか？

ダイヤモンドの原石の状態は、大きく3つの区分に分けることができます。高品質なものから順に「ソーヤブル」「メイカブル」「ニアージェム(ニアジェム)」の3つです。

①ソーヤブル

宝石用のダイヤモンド原石の中で、最も高品質なものが「ソーヤブル」です。

ピラミッドを2つくっつけたような綺麗な正八面体の形をしており、透明度も非常に高い原石です。

ソーヤブルは通常、1つの原石からダイヤモンドを2つ生み出すことができます。

「ソーヤブル」という名前は、のこぎりで切るという意味の「saw」と、～ができるという意味の「able」を合わせてつくられたものです。

つまりソーヤブルという名前は、「刃で切断することができる原石」という意味になります。後に説明するメイカブルやニアージェムは、ソーヤブルよりも品質が劣るため、スムーズに切断することが難しいです。ソーヤブルはきれいに形が整っているからこそ綺麗に切断でき、2つのダイヤモンドを仕上げることができる優良な原石ということになります。

ソーヤブルは質がいいものなだけに大変希少で、宝石用のダイヤモンド原石の約20％のみとされています。

②メイカブル

「メイカブル」は、作ることを意味する「make」と、～ができるという意味の「able」を合わせて作られた名前で、「(ダイヤモンドを)作ることができる原石」という意味があります。ソーヤブルの次に質のいいダイヤモンド原石です。

メイカブルの形状は氷砂糖のようにごつごつとしていて、それぞれが不定形のため原石の形に合わせたカットを施していく必要があります。ですから、ダイヤモンドの仕上がりが職人のカット技術に左右されやすいと言えます。また、1つの原石に対して作られるダイヤモンドの数は、1つだけのことが多いようです。

メイカブルはニアージェムも含めて、宝石用ダイヤモンド原石の80％を占めており、多くのダイヤモンドはメイカブルから作られています。