【初心者向け】宝石の王様ダイヤモンド。種類、4C、カラーダイヤモンドとは?
宝石の王様ダイヤモンド。皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか。”キラキラ” ”高額品” ”婚約指輪”など、ぼんやりとしたイメージではないでしょうか。ダイヤモンドは様々なジュエリーに使用されている宝石ですが、ダイヤモンドの種類やグレードの評価基準などを知らずに身に着けている人が大半です。ですので今回の記事でダイヤモンドについての理解を深め、今後のジュエリー選びに役立てていただけたらと思います。
ダイヤモンドとは
そもそもダイヤモンドとは炭素の同素体の一つで、ダイヤモンド鉱山から採れる天然の鉱物です。天然の鉱物の中で最も硬い物質と言われ、「固い意志」「壊れないもの」などを連想させることから婚約指輪のメイン石などにも使用されています。一般的に想像するダイヤモンドの形は、実はすでに人間の手によってカットされ磨き上げられたもので、鉱山から採掘された状態のダイヤモンドは色も形も様々なのです。
カラーダイヤモンド
天然のダイヤモンドは無色透明なものから黒いものまで様々です。イエローダイヤモンド、ブルーダイヤモンド、ピンクダイヤモンド、ブラックダイヤモンド。ひとつとして同じ色味のものはなく、またそれぞれ希少価値も高いです。中でも特に希少性の高いダイヤモンドがピンクダイヤモンドです。淡いピンク色が可愛いと人気を集めていますが、実は天然のピンクダイヤモンドはオーストラリアにあるアーガイル鉱山でしか採掘することが出来ません。さらに人気が高まるにつれて徐々に採れにくくなってきたため、ついに2020年に閉山することが決定しました。そのため今後、益々希少価値が高くなっていくことは間違いないでしょう。
ダイヤモンドの評価基準「4C」
「4C」とは何のことかご存知ですか?聞いたことはあるけど、具体的に何のことかは分からない。そんな方がほとんどではないでしょうか。「4C」とは、簡単に言うとダイヤモンドの評価基準のことで
・Carat(重さ)
・Color(色)
・Clarity(透明度)
・Cut(プロポーション)
の4つの頭文字を取って「4C」と呼ばれています。ではこの4Cについて詳しくご説明していきます。
◇Carat カラット(重さ)
Caratはサイズの単位と思われがちですが、ダイヤモンドの重さを表す単位です。ただ、重さが変われば大きさも比例して変わるので、4Cの中で最も見た目で違いが分かりやすい項目です。見た目が大きいダイヤモンドでも、以下のグレードによって価格は大きく変わります。そのため、”大きいから高価”とは一概には言えません。
◇Color カラー(色)
ダイヤモンドは無色透明に近い程高く評価されます。評価段階はアルファベットのD~Zの23段階からなり、Dの最高グレードからZに近づくにつれ、黄色味を帯びたカラーになります。婚約指輪のセンターダイヤモンドには、純白の花嫁にふさわしい無色透明に近い色を選ぶ方も多いようですね。
◇Clarity クラリティ(透明度)
天然のダイヤモンドは自然の中から採れるものなので、元から傷や内包物が入っています。その傷や内包物がどの程度存在するのかによって、大きく5段階にグレード分けされています。Clarityの最高グレードは「IF(internally flawless)」ですが、IFのものでなくても、肉眼では発見が困難な程度のものもありますので、実物を見て選ぶことをおすすめします。
◇Cut カット(プロポーション)
Cutとは原石からダイヤモンドの形に整える、唯一人が手を加え輝きを左右するもので、Caratの次に見た目の違いが分かりやすい部分だといわれています。ダイヤモンドは光の反射によって輝き具合が変わるので、ダイヤモンドに注がれた光をいかに効率よく光学的に反射させられるかが評価基準になります。Cutの評価は大きく分けて5段階からなり、「Excellent」評価がCutの最高グレードです。また、Excellent評価の中でもさらに4つに分けられています。
Cutについて
まずExcellentの評価は、①シンメトリー(対称性)②プロポーション(全体のバランス)③ポリッシュ(研磨の良し悪し)の3つの項目のどれか1つ以上で基準を満たすと「Excellent」の評価となり、3つの項目すべてで基準を満たしているものには「3EX(トリプルエクセレント)」の評価が与えられます。さらに、①シンメトリー(対称性)がより優れているものには「H&C(ハート&キューピッド)」が見えるものがあります。H&Cとは、ダイヤモンドの正面からはキューピッドの矢のマーク、裏側からはハートマークが見える事から「ハート&キューピッド」と呼ばれています。Excellent評価でH&Cが見えるものには「Excellent H&C」、3EXでH&Cが見えるものには「3Excellent H&C」の称号が与えられます。
特別なカットを施したダイヤモンド
H&Cは通常の「ラウンドブリリアントカット」という58面体のカットによって現れるものですが、「さくらダイヤモンド」という特別なカットを施したダイヤモンドがあります。さくらダイヤモンドはダイヤモンドの中心に桜のマークが見えるように計算してカットされたものです。87面体のカットが施され、正確な対称性と通常よりも1.5倍も多いカット数によって、より豊かなきらめきを演出します。
このように、天然のダイヤモンドはカットの種類や世界共通の評価基準によって違いがあります。ファッションジュエリーとして選ぶダイヤモンド、婚約指輪として選ぶダイヤモンド、それそれ選ぶ基準も変わってくるでしょう。自分のこだわりたい部分に焦点を合わせて選んでみるのもいいかもしれませんね。あなたのだけの素敵なダイヤモンドを選んでみてください。たくさんのダイヤモンドを比べられるお店はこちら