【南大阪・岸和田市】真珠って何?パールの基礎知識
日本人女性のマナー用品、真珠(パール)。人魚の泪とも言い伝えられ、泪を表す宝石として喜びの泪、悲しみの泪として冠婚葬祭の際に、唯一身に着けて良いとされる宝石です。
真珠の歴史
人類と真珠の関りは、紀元前4000年ごろにはあったという記録があり、真珠は世界最古の宝石と言われています。日本最古の書物古事記には「欺良多摩(シラタマ)」と真珠を表す記述がみられます。食するために採取した貝殻の中から白い珠ができ、美しい輝きを放っていたことから権力や富みの象徴として冠、首飾りなどの装飾品に使われるようになりました。現代の真珠は、御木本幸吉、西川藤吉、見瀬辰平らによってかつては王族や富豪などの特権階級だけが身に着けることを許された真珠は、より身近な存在へと移り変わり、世界的にも日本の真珠が広く知れ渡るようになりました。
真珠加工の流れ
浜上げされた真珠は原料選別をします。真珠の形・色・キズ・テリなどの品質をチェックし、染み抜き・ホワイトニングの処理をします。真珠の色素についている汚れなどを取り除いて商品化できるようにします。その後に調色の処理を行い、真珠の潜在的な美しさを引き出すために赤系統の染料をしみこませます。仕上げに研磨による磨きと表面にわずかなロウ付けを施します。
真珠の品質
真珠の美しさ(品質評価)を決定する要素は6つあります。
①形…真円のものが最も高く評価されます。ラウンド・ボタン・オーバルドロップ・サークル・バロックなど様々な形があります。
②マキ…マキとは核の表面を覆っている真珠層の厚さのことです。真珠の耐久性や真珠独特の深みのある色や光沢と関係しています。
③キズ…シワやへこみ(えくぼ)突起など真珠表面の平滑さを損なうものを総称してキズといいます。
④テリ…テリとは真珠の持つ輝きです。真珠が反射する光の質を言います。テリの良い珠は光の反射が明るくシャープですがテリの劣る珠は反射が弱くぼんやり鈍いものになります。
⑤色…光の作用で色んな干渉色がでます。上質な真珠は観察すると珠全体に真珠特有の虹色の輝きを放ちます。
⑥大きさ…真珠の大きさは、直径をミリ(mm)単位で表示します。主に2~10ミリが中心で10ミリ以上の大きさのものは極めて希少です。
真珠購入時のオススメポイント
真珠層のマキが厚く、テリの良い真珠は10年、20年経っても綺麗な状態の真珠としてお使いになれます。しかしながら真珠には、経年劣化があり年数とともに真珠成分の炭酸カルシウムが気色味がかります。ですのでナチュラルホワイトの無調色のパールでしたら調色処理を行っていないため色の変化を見分けるのが難しいです。