【浜松】知らないと損！良い真珠の見比べ方は？

日本女性として必ず必要になる真珠のネックレス。二十歳や結婚の際に用意するケースが多いようです。生涯を通して長く身につけるこことなるため、品質を重視して選ぶことがポイントです。実際にアコヤ貝から採れる有機物の真珠は、その品質に確かな違いがあります。しかし真珠の大きさや価格以外の見比べ方が分からないという方が多いのではないでしょうか。特にここ数年は価格も高騰し続けている中で、より良い真珠を選ぶ為に知っておくべきポイントをご紹介いたします。

真珠の産地を知る

日本三大産地

日本国内では愛媛県宇和島・三重県伊勢志摩・長崎県壱岐対馬が真珠の三大名産地として知られています。その中でも愛媛県宇和島は国内で初めて養殖に成功した歴史があり、透明度が高く穏やかな海面が美しい真珠を育む環境として最適だと言われています。

宇和島真珠が美しい理由

☑真珠養殖に適したリアス式海岸にかこまれていること。

☑真珠養殖に使用する母貝の生産国内一位。地元の母貝をそのまま養殖できる。

☑日本一の歴史の中で、家族経営の小規模事業者が多く、長く継承されているきめ細かい養殖技術。

調色真珠と無調色真珠を知る

調色真珠とは

アコヤ貝から採取された真珠は真珠の中に溜まってしまったゴミやシミを抜く下地作業が行われます。その後、全体の約9割以上が色調を整える為に調色加工が行われます。真珠本来の輝きを補完する、人間で言う素肌にお化粧を施す作業です。調色真珠はリーズナブルで、より多くの人が楽しめるように作り出された賜物でもあります。

無調色真珠とは

無調色真珠は調色真珠と同様に、染み抜き等の下地処理だけを行い、無調色のまま製品化されていきます。これは元の品質が良くなければいけません。無調色で販売出来るほどのクオリティのものはかなり希少です。

無調色真珠の魅力

無調色真珠の魅力は、真珠本来の奥行のある美しい輝きです。また生き物から採取される宝石なため、外部から環境の影響により経年劣化してしまいますが、加工が加えられる調色真珠に比べ、無調色真珠は経年劣化に強く、永く美しい輝きを放ちます。

無調色真珠＝良質ではない

無調色真珠で注意しなければいけないことが、無調色＝良質ではないことです。無調色真珠とは調色の必要が無い、真珠本来の上質な輝きを放つ真珠です。その真珠が育つ環境は限られており、真珠職人の手間ひま・経験と技術、またじっくり育まれる養殖時間等の条件が不可欠です。無調色真珠というだけで高値で販売できることから、そのレベルに至らないものが無調色真珠として販売されているケースに注意が必要です。

真珠の養殖期間を知る

真珠の養殖期間は真珠の品質に反映されます。養殖期間が長い分、その手間や母貝が感染症に侵され死んでしまうリスクも高まりますが、長い時間丁寧に育まれた真珠は、真珠層が厚くより美しい上質な真珠が産まれます。

越物真珠とは

真珠は母貝に核入れをした後、諸々の工程を経て無事順調に真珠が育っている母貝を選定し沖出しをします。沖出しの期間が7～9ヶ月のものが当年物、1年以上沖出しされた真珠は越物と呼び、希少性が高い真珠の証です。

越物真珠の注意点

越物真珠は長い期間海の中にいるため、真珠層の中に不純物が含まれるリスクが上がります。また真珠層が厚くなるため、ムラができやすく楕円形になりやすくなります。真円でかつ美しい越物真珠は長い養殖期間の中で、真珠職人が適した環境を作り、さまざまなリスクを乗り越えた後に完成します。無調色真珠という名称と同様に、越物というだけで上質なものという認識は避けましょう。

真珠は鮮度も大切

生き物から採取される真珠は、宝石の中で唯一劣化してしまう宝石です。海の中で育ち浜揚げされた真珠は、外部からの影響を受け、経年劣化をしていきます。丁寧に育てられ、上質な真珠でもショーケースなどの強い光や、乾燥・多湿などの影響を受け品質は劣化してしてしまいますし、その商品がいくら上質な真珠であっても20年前に浜上げされた真珠は時間経過とともに劣化してしまいます。稀にその真珠はいつ採れたものなのか開示され販売されているショップがあります。これは取り扱う真珠にこだわりを持ち、より良いものを提案している自信の証だと判断して良いでしょう。