【南大阪・堺市】真珠(パール)の選び方
初めての真珠(パール)選びのポイント
真珠の照り(輝き)
照り(テリ)とは、真珠の光沢(輝き)のことです。
これは真珠層の均一さ、表面が滑らかさなどによって差が出てきます。
つまり、表面が滑らかで、真珠層の巻きが厚いほど照りが良くなり、価格が上がります。
このように「巻き」と「照り」は真珠の輝きを左右するもので、真珠を選ぶ時の大切なポイントになります。
照りが良い真珠・・・真珠に映るものがシャープに見え、真珠を覗き込むと自分の顔が映っているのがはっきりと見えます。
また、内側から深みのある輝きを放っています。
照りが良くない真珠・・・真珠に映るものがぼやけたように見えます。
また、真珠の内側からでなく、プラスチックパールのように表面上がピカっとしていて重厚な輝きがありません。
真珠の巻き厚
巻き厚とは、真珠の核を巻いている真珠層の厚さのことです。
真珠はドブ貝を加工して作った丸い核を貝の中に埋め込み、その周りを貝自身が作り出す分泌物で覆うように巻いていくことによって出来ていきます。
つまり、巻き厚はその覆われた分泌物(真珠層)の厚さのことを言います。
巻きが良い=真珠層が厚いということです。
真珠層が厚いものほど良質で強い輝きを発する力を持っています。
しかしながら、肉眼で巻きの厚さを識別するには長い経験が必要になるため、一般の方が巻きの厚さを識別するのは困難です。
簡単な識別方法としては、ポイント1の「照り」(テリ)でお伝えしたように、巻きが厚いほど深い光沢を放ちます。
巻きが薄いと、プラスチックパールのように表面上がピカッとしていますが、重厚な味わいがありません。
また、真珠層がはがれやすくなる、黄ばみが出る、色あせが早いなど劣化現象が起きてきます。
あこや真珠は厚さが0.35ミクロン~0.5ミクロン(1ミクロン=1/1000mm)という非常に薄いアラゴナイトといわれる炭酸カルシウムの結晶が1000枚以上積み重なって構成されています。
真珠の傷(えくぼ)
真珠は生きている貝から形成される宝石ですので、傷は当然、自然物としてできます。
傷には大きく分けて2つあり、加工時に出来た傷と真珠が育つ間に出来た傷(エクボ)があります。まず、加工傷ですが、真珠もダイヤモンドやルビーなどの宝石のように、本来の美しさを引き出す加工を施します。
これをエンハンスメント(改良)と言い、加熱や漂白、調色などの処理方法があります。
これらの処理は過度に陥ると真珠層を崩壊しますが、その痕跡を加工傷と呼んでいます。
加工傷の状態は、ひび、われ、剥れ等々いろいろあります。
次に後者の傷を「エクボ」と呼び、これは本真珠の「証」とされています。
また、真珠をぐるっと一周するような溝を「サークル」と呼びます。
これらは貝の中で真珠が形成されるときに色々な要因でできるのものです。
真珠に傷がある場合は、キズの多さ、大きさ、場所が選ぶポイントになります。
傷が少ない程、またそのキズが小さい程、良質とされます。
全く無傷のものはごくわずかですので、傷の位置なら気にならないというものを選びましょう。
真珠ネックレスの場合・・・中央部にキズが少ないもの
真珠ペンダント・真珠ピアス・真珠イヤリングの場合・・・正面や横にキズが少ないもの
真珠リングの場合・・・てっぺんにキズの少ないものがオススメです。
真珠の色
天然の真珠は人と同じように同じカラーではありません。
真珠の色は真珠の種類によって違ってきますが、大きく分けてホワイト、ピンク(赤)、クリーム、ゴールド、ブルー、シルバー、ブラック、グリーン系に大別されます。
より白色の鮮やかなお色味や肌なじみのよいクリームかかったお色味など様々。
一般的に白い色味が好まれる傾向にありますが、慶弔時の装いに黒っぽい色味が真珠に映り込むこともあるため、お肌に近いカラーも人気のお色味です。
ご試着されお肌映りのよいお色味を探されることをおすすめいたします。
あこや本真珠については、一般的にはピンク系が好まれているため、評価が高くなっていますが、好みや使用目的に合わせて選ぶことが重要です。
真珠の大きさ(サイズ)
基本的に品質が同じであれば、サイズが大きくなればなるほど価値とともに価格も上がっていきます。
パールネックレスは使用目的などによって適したサイズを選ぶと良いでしょう。
サイズはネックレスの「太さ」にあたる部分を測ります。
グラデーションネックレスやバロックネックレスなど、真珠の大きさが複数ある場合は「7.0-9.0mm」のように真珠が一番小さい部分と大きい部分の2ヶ所の大きさをさします。
また、真珠ネックレスの長さですが、珠の連のみ(留め具がついていない状態)で約40~41cmが主流です。
これに2cmのクラスプ(留め具)をつけた場合、全長は約43cm程度になります。
真珠の形状
基本的に「ラウンド(真円)」、「セミラウンド(やや丸)」、「バロック(変形)」に分けられます。
その他に、丸を一方から押しつぶしたような形の「ボタン」、しずくの形の「ドロップ」、楕円形の「オーバル」があります。
バロックなどの変形はまさに世界でひとつしかない真珠のため、根強い人気があります。
また、完璧な真円の真珠は大きさが大きくなる程採るのが難しくなります。
照り、巻き、キズ、サイズ、色、形が同品質であれば、一般的には真珠の形が真円に近ければ近いほど評価が高いとされています。
ただし美しいドロップ(しずく型)は評価が高く、イヤリングなどのペアの真珠で形がそろっていれば、真円以上に評価が高くなることもあります。