【静岡・浜松・豊橋 前撮り】結婚式場プランナーが語る 失敗しない前撮り20のポイント その8
その8 新婦衣裳~和装~について
300組以上の結婚式をお手伝いしてきた
結婚式場のプランナーが
前撮りを考えているカップルに
失敗しないコツを伝えるシリーズ。
今回は、新婦衣裳~和装~について。
和装の種類を知ろう
1.白無垢
綿帽子や角隠しをつけ
着物・帯・小物に至るまですべて白一色の
白無垢は
もっとも格式の高い正礼装
オールホワイトには2つの意味が
「白を身に着けて邪気を払う」
「純潔の色=結婚する相手の色に 何色にでも染まります」
日本女性が長きにわたって憧れる
婚礼衣裳のひとつです
神社や緑の自然を背景に撮影したときに
白一色が花嫁さんを際立たせてくれるのも
魅力の一つです
2.色打掛
華やかさが際立つ色打掛は
白無垢と同格の正礼装
刺繍や織り、染めの技法で
華やかな模様が描かれ
色や柄で選ぶ楽しさを味わうことができます
色のある掛下とコーディネートし
自分らしく色打掛の着こなしを楽しむ花嫁さんが急増
かつらなどの日本髪はもちろん
洋髪も似合うお衣裳です
3.引き振袖(大振袖)
江戸時代から武家の結婚式で主流だった引き振袖
成人式で知られる一般的な振袖に比べて袖が長く
裾に綿が入った
女性らしい美しいラインが演出できるお着物です
上から羽織るスタイルの白無垢や打掛と比べて
引き振袖は帯を巻くので
帯の柄や
帯揚げの色と
コーディネートできるのも魅力です
前撮りで着る和装選びのポイント
1.色
色選びを楽しめる色打掛
白無垢と同じく
選ぶ色によって意味が込められています
その代表例をご紹介します
「赤」=魔除けの色・生命の色・情熱や決意を示す色
白無垢から赤い打掛に「お色直し」することは
生まれ変わりを表現します
新たな人生の門出にふさわしいお色ですね
「黒」=すべての色が含まれる高貴で厳粛な色
中国では「墨に五彩あり」と言われ
黒にはすべての色が含まれていると考えられていました
黒の打掛は花嫁さんに
気高く優雅な印象を与えてくれるので
他の色とは違った豪華さや格式
艶やかさを演出してくれます
「橙」=一族の繁栄
1年を通して緑の葉をつけ続ける橙の実は
冬になると鮮やかに色づき
熟しても落ちずに翌年の夏にはまた緑色になることから
「代々(橙)栄える」ということで
縁起物として昔から親しまれてきました
普段洋服を着るときには選ばないお色でも
お着物だとしっくりきたり…
色々試着の時に試してみてくださいね
また、ロケ先の背景によっても映える色が異なります
スタジオの白いスクリーンをバックにするなら
配色が細やかなものも合いますし
緑いっぱいの自然の中なら
白無垢や赤のパッキリとした
引き立つ色もおすすめ
撮影当日の風景をイメージしながら
選んでみましょう
2.柄
和装に描かれる柄は
吉祥文様といって
縁起が良いとされる柄が描かれています
柄の意味を知ることで
衣裳選びの楽しさも倍増しますよ
奥が深い文様
一部をご紹介したいと思います
~ 鶴 ~
長生きの象徴
長く連れ添うことから
夫婦和合を表す鶴は
婚礼衣裳に多く登場します
~ 熨斗(のし) ~
古くから縁起物とされてきた「熨斗」
おめでたい柄として
これを長く帯状に文様化した柄
~ 貝桶(かいおけ) ~
2枚で一対となる貝を探す遊び「貝合わせ」で使う貝を
しまっておく入れ物のこと
運命の人に巡り合った花嫁にぴったりのモチーフ
~ 鳳凰 ~
中国の伝説の生き物で平和の象徴とされています
華麗で格調の高い文様
~ 松竹梅 ~
一年中色褪せない松や竹
寒さの中でいち早く花を咲かせる梅の
3つを一緒に描いた柄
~ 檜扇(ひおうぎ) ~
平安時代の姫君が持つ檜扇(ひおうぎ)
縁起のよい末広がりで
雅な雰囲気も魅力
四季のお花が描かれているお着物も
オススメ
桜ロケなら桜柄
紅葉ロケならもみじなど
リンクさせるのも楽しいですよね
柄の入り方にも注目を
細かい模様がたくさん描かれた繊細なものから
大きい柄が大胆に描かれたものまであり
色や柄の入り方でイメージが全く異なります
お顔映えや身長などとのバランスを見ながら
じっくり検討してくださいね
3.あらゆる角度からバランスを見て
色や柄でお伝えしたとおり
和装は撮影するポーズによって
あらゆる表情をみせてくれます
◆正面(全身/半身バストアップ)
◆後ろ姿(全身/半身バストアップ)
◆大奥のように裾を引きずった時
◆裾を持って歩く時
お写真を撮って見比べてみてくださいね
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続いては新郎衣裳についてです!
「新郎衣裳」へ つづく
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