【静岡市】真珠の種類&基礎知識
真珠の種類は様々
真珠の養殖技術が発明され、100年あまり。
今や、我々にとって「真珠」=養殖真珠ですね。
自然の偶然に頼らず、貝が真珠を作るよう促す養殖真珠。やはり貝は生き物ですし、海・気候などの成育環境にいたってまでは人間のコントロールが及ぶ範囲ではありません。だからこそ、色々な要素が相まって、思いがけない美しさや形のものが生まれるのです。
【真珠】といえばアコヤ真珠
主な生産地と真珠養殖の現実
現在、アコヤ真珠の主な国内生産地は三重・愛媛・熊本・長崎です。この4県で全生産量の9割以上を生産しています。
母貝は「アコヤ貝」、アコヤ真珠のサイズは2ミリ~10ミリ。
日本は世界最大の真珠生産国であり、消費国でもありますが、1992年の赤潮プランクトンによる赤潮、1996年から2008年まで続いた感染症によるアコヤ貝の大量へい死の影響で、かつては約20,000貫(75トン)あった生産量は5,000貫(約19トン)ほどに激減しています。
決して安泰とは言えない部分もありますが、四季に恵まれ、厳しい冬を経て化粧巻された真珠の色やテリは、決して他の産地では作り出せないであろう美しさです。
アコヤ真珠・基本情報
- 名称:アコヤ真珠
- 母貝:アコヤ貝
- 採取地:愛媛・三重・九州
- サイズ:2-10ミリ
- 形:ラウンド・セミラウンド・セミバロック・バロック
- 色:ピンク・ホワイト・クリーム・イエロー・ゴールデン・ブルー等
神秘的で美しい色彩の黒調真珠
沖縄発・黒蝶真珠の養殖産業
黒蝶真珠の養殖は、実は日本発。1914年に沖縄の石垣島から始まりました。
最初に黒蝶真珠の養殖に成功しながら、沖縄の生産量は非常に少なく、そのほとんどが日本国内で販売され、世界に行き渡りませんでした。
世界に広まったタヒチ産黒蝶真珠
1980年代に入ると、フレンチポリネシア(タヒチ)の生産が本格化し、しかも範囲が広いので、その量は世界中に提供され、産地も広まりました。
タヒチは「タヒチ産黒蝶真珠」の宣伝活動を世界的に展開していますので、黒蝶真珠=タヒチ産は定着していますね。
黒蝶真珠の養殖
母貝は「黒蝶貝」 黒蝶真珠のサイズは8~16ミリ程度です。
黒蝶真珠の養殖では、サイズの大きい珠を作るために同じ貝を2回使います。
最初は10ミリ位の真珠を養殖し、2回目は10ミリ以上の核が挿入され、11ミリ以上の珠が作られるのです。 黒蝶真珠には様々な色があり、ブラック・グリーン・ブルー・グレー・ピーコック・レッドなどに分けられています。独特の色彩が神秘的で、存在感ある真珠です。
黒蝶真珠・基本情報
- 名称:黒蝶真珠
- 母貝:クロチョウ貝
- 採取地:タヒチを中心としたフレンチポリネシア海域・クック諸島・フィジー島・沖縄など
- サイズ:8-16ミリ
- 形:ラウンド・セミラウンド・ドロップ・サークル・オーバル・ボタン・バロック・ケシ等
- 色:ブラック・グレー・グリーン・ブラウン・ピーコックグリーン・ブルー・イエロー等
華やかな大珠の白蝶真珠
大珠真珠への挑戦
白蝶真珠養殖は、日本の養殖業者がアコヤ貝では難しい10ミリ以上の大きな珠を作るべく調査を始めました。1922年、インドネシアのブートン島で養殖が開始され、1927年に養殖に成功しています。
多くがオーストラリア産とインドネシア産
白蝶真珠の特徴はサイズが大きいという事です。最近になって8、9ミリ位の物も市場に出ていますが、かつてはほとんどが10ミリ以上でした。 白蝶真珠生産量の70%は、オーストラリアとインドネシアが占めていますが、国によってかなりの違いがあります。
オーストラリアでは天然貝を使って10ミリ以上の大きな真珠を中心に養殖しています。母貝は「シルバーリップ」と呼ばれる白色系の貝で、 採れる真珠も白色系が多いです。一方、インドネシアでは、母貝はほとんど人工的に掛け合わせて作ったもので、オーストラリア産に比べると サイズも小さく、10ミリ以下の真珠も多いです。母貝は「ゴールドリップ」が多いため、出来る真珠もイエローやゴールド系です。
白蝶真珠・基本情報
- 名称:白蝶真珠
- 母貝:シロチョウ貝
- 採取地:オーストラリア・インドネシア・フィリピン・ミャンマー
- サイズ:9-20ミリ
- 形:ラウンド・セミラウンド・ドロップ・サークル・オーバル・ボタン・バロック・ケシ等
- 色:ホワイト・シルバー・ゴールド・クリーム等
様々な真珠を取り揃えている静岡の真珠専門店
真珠専門店 LUCIR-K
LUCIR-K セレクトジュエリーショップ ルシルケイ
〒420-0852 静岡市葵区紺屋町1-8
TEL.054-221-1556 FAX.054-221-1557
OPEN/10:30~19:30
定休日/第2第3水曜日