【福井市エルパ】ずっと使っていない時計でもオーバーホールするべき?
時計のオーバーホール、皆さんはした事がありますか?オーバーホールには、ある程度の料金と期間がかかるので、メーカーや時計修理店などへの依頼を悩む方も多いかもしれませんね。しかし、オーバーホールを行わないと、大切な時計の寿命が短くなる恐れがあります。そこで今回は、ずっと使っていなかった時計でもオーバーホールは必要なのか徹底解剖していきます!
オーバーホールが不要な時計は存在しない?
時計を長く愛用するためには、原則としてオーバーホールが必要です。理由はいくつか挙げられます。
①消耗品の劣化
まずは消耗品の劣化です。時計の中には、汗や水、湿気などを最低限防いでくれるゴムパッキンが入っています。プラスチックで出来ているものも一部ありますが、ほとんどはゴム素材で出来ているので、「経年劣化」によって徐々に機能しなくなっていきます。特に湿気は、動作不良やサビを引き起こす原因の一つになるので、最悪の場合、針の進みが遅くなったり、動かなくなったりするケースもあります。
②油の劣化や固着
さらに、長期間オーバーホールやメンテナンスを行わなかった場合は、油の劣化や固着といった「油切れ」による不具合が発生します。潤滑油の劣化は、歯車がゆがんでしまい、各パーツのダメージが加わる可能性もあるので、修理が必要になると高額な料金になってしまいます。
なぜオーバーホールが不要という人がいるの?
どんな時計であっても、長く使うのであればオーバーホールが必要です。しかし、オーバーホールは不要という方も一定数います。その理由の一つとして、「買い換えた方が安いから」。時計の種類によって、料金は様々ですが少なくとも5万円前後の費用がかかります。数万円の時計であっても、オーバーホールにはある程度の金額が必要になってくるんです。またオーバーホールでは、中にある数百種類の部品を全て分解し、劣化しているところがあれば洗浄や交換をしますが、その後の組み立てを一つ一つ手作業で行なうので、料金はもちろん、日にちもかかってきます。
オーバーホールとメンテナンスの違い
オーバーホールと同様、時計の整備で行われる作業として「メンテナンス」があります。ただし、この2つは内容が異なるので注意が必要です。メンテナンスは「維持」「管理」といった意味を持つ言葉で、正常な動作のための日常的なお手入れになります。例えば、電池交換や不良箇所の調整・修理がメンテナンスです。対して、オーバーホールは徹底的な点検整備です。潤滑油も劣化している場合がほとんどなので、新しく塗り直します。油を塗り直すほかにも、パーツに負荷がかかっているものは交換し、極力新品に近い形に修理するのがオーバーホールです。
いかがでしたか?今回はオーバーホールが必要な理由についてをいくつかご紹介しました!オーバーホールは時計を故障から守り、寿命を延ばしてくれるお手入れ方法です。特に機械式時計は、メーカー推奨の頻度でオーバーホールを行なう事をおすすめしています。福井にあるタケウチエルパ店では、オーバーホールの受付けもしているので、まだ一度もした事がない方は是非、足を運んでみて下さいね。