福井市エルパ　時計が止まった！？故障の原因って何？

皆さんは使っている時計に不具合を感じたことはありませんか？時計が突然止まる、時間がズレる、電池を交換してもらったのにまたすぐに止まってしまった…など、使いたいときに使えずガッカリした経験がある方も多いはず！今回は、実際にあった経験をもとに、時計が突然止まった原因をいくつかご紹介します。

福井市にあるタケウチエルパ店

突然止まった時計…何が原因なの？

 1. 電池の寿命切れ

腕時計がクォーツ式であれば、電池が寿命を迎えた可能性があります。クォーツ時計は電池で動いており、電池が消耗すると時計が止まります。電池の寿命は一般的に2〜3年ですが、使用頻度や温度、湿度によって異なる場合があります。電池交換は比較的簡単で、時計店や電池交換サービスで行うことができます。

 2. 機械式時計の潤滑油の劣化

機械式時計の場合、内部の潤滑油が時間と共に劣化し、時計の動きが悪くなることがあります。潤滑油が劣化すると、部品がスムーズに動かず、最終的には時計が止まることがあります。機械式時計は定期的なメンテナンスが必要で、一般的には3〜5年ごとにオーバーホールを行うことが推奨されています。

 3. 部品の摩耗や破損

腕時計の内部には多数の小さな部品が組み合わさっており、これらの部品が摩耗したり、破損したりすると時計が正常に動作しなくなることがあります。特に機械式時計では、ギアやバネなどの部品が摩耗することがあります。部品の摩耗や破損は修理が必要で、時計職人による精密な作業が求められることがあります。

4. 磁気の影響

腕時計が強い磁場にさらされると、時計の精度が狂ったり、完全に止まることがあります。特に機械式時計は磁気に敏感で、例えばスマートフォンやスピーカーなどの電子機器に近づけることで影響を受けることがあります。磁気の影響を受けた時計は、デマグネタイザー（脱磁機）を使って磁気を取り除く必要があります。

 5. 湿気や水分の侵入

時計が防水設計されていない場合、汗や水分が内部に侵入し、部品に錆や腐食を引き起こすことがあります。特に水分が内部に入り込むと、ムーブメントが故障し、時計が止まる原因になります。防水機能がある時計でも、定期的な防水テストやパッキンの交換が必要です。

 6. 温度変化

腕時計は温度変化に敏感で、極端な高温や低温にさらされると、機械の動作に影響を与えることがあります。例えば、寒冷地で使用すると油が固まって動きが悪くなったり、高温で内部部品が変形することがあります。時計が特定の温度範囲を超えると、正常に動作しなくなる可能性があります。

7. 外部衝撃

腕時計が強い衝撃を受けると、内部の部品がズレたり、破損することがあります。特に機械式時計は衝撃に敏感で、落下や強い衝撃が原因で時計が止まることがあります。衝撃によって部品が外れたり、内部のバランスが崩れたりすることがあります。

 8. 不適切なメンテナンス

時計のメンテナンスを怠ると、部品が劣化したり、汚れが溜まることがあります。例えば、オーバーホールを行わないと潤滑油が劣化し、機械の動きが悪くなることがあります。時計は定期的にメンテナンスを行い、内部の清掃や部品の交換を行うことが重要です。

9. 組立不良

時計の組立不良が原因で動作に問題が生じることもあります。特に修理や部品交換後に組み立てが不十分だと、部品が正しく機能せず、時計が止まることがあります。時計の組立には高い精度が要求されるため、専門の技術者による作業が推奨されます。

10. 精度調整の問題

時計の精度が狂っていると、正確な時間を表示できなくなり、最終的には止まることがあります。クォーツ時計でも機械式時計でも、精度調整が不適切な場合、時間のずれが生じることがあります。特に機械式時計では、調整機構が狂うと、全体の動作に影響が及ぶことがあります。

 11. 電磁波の影響

最近では、スマートウォッチなども増えてきていますが、これらの電子機器は電磁波の影響を受けることがあります。特にクォーツ時計は電磁波の影響を受けやすく、時計が止まる原因となることがあります。電磁波の影響を受けた場合、時計を電磁波の少ない場所に移動させると改善することがあります。

12. 時計の寿命

時計には寿命があり、特に古い時計や使用頻度が高い時計は、内部部品の劣化や消耗が進むことがあります。時計の寿命が尽きると、正常に動作しなくなり、時計が止まることがあります。時計の寿命を延ばすためには、定期的なメンテナンスや適切な保管が重要です。これらの原因を確認することで、腕時計が止まった理由を特定し、適切な対応を取ることができます。もし自分で原因を特定するのが難しい場合は、専門の時計修理店に相談することをお勧めします。

どんな修理が必要になる？

クォーツ時計（電池式）と機械式時計（手巻きまたは自動巻き）では、原因や修理方法が異なります。クォーツ時計は、電池の寿命切れが最も一般的な原因です。電池を交換することで解決する場合が多いです。機械式時計は、内部の部品が故障している可能性があります。機械式時計は複雑なメカニズムを持つため、詳細な検査が必要です。また、時計の外観に傷やひび割れ、ケースや風防に損傷がないか確認します。その他にも水濡れの痕跡がないかの確認が必要で、防水機能がある場合でも、パッキンやケースの密閉が不完全だった場合、水分が内部に侵入している可能性があるので、注意が必要です。

2. 電池交換（クォーツ時計の場合）

クォーツ時計の電池交換は比較的簡単な作業ですが、慎重に行う必要があります。ケースバック（裏蓋）を慎重に取り外します。場合によっては特殊なツールが必要です。電池を取り外します。注意点として、電池を外す際にはマイナスドライバーなどを使って慎重に行います。同じ型の新しい電池を取り付けます。ケースバックを元に戻し、しっかりと閉めます。電池を交換した後、時計が正常に動作するか確認します。時間が正しく進むかどうか、他の機能が正常に働くか確認します。

3. メカニズムのチェック（機械式時計の場合）

機械式時計の修理には、内部メカニズムの分解と清掃が含まれます。ケースバックを取り外し、ムーブメントを取り出します。ムーブメントの各部品を慎重に取り外します。各部品を洗浄し、古い潤滑油や汚れを取り除きます。特に油汚れや埃が原因で動きが悪くなっている場合があります。機械式時計は潤滑油が重要です。潤滑油が劣化すると、ムーブメントの動作が不安定になります。古い潤滑油を完全に除去します。精密な点で新しい潤滑油を注入します。これにより、ムーブメントの動きがスムーズになります。部品が摩耗している場合や破損している場合は、修理または交換が必要です。 ギアやバネなど、摩耗した部品を交換します。破損した部品があれば、専門の時計職人による交換が必要です。機械式時計が磁気の影響を受けている場合、デマグネタイザーを使用して磁気を取り除きます。デマグネタイザーを使用した後、時計の動作が正常に戻ったか確認します。精度が改善されるはずです。時計が水分にさらされた場合、内部の水分を取り除く必要があります。防水機能がある場合でも、パッキンの劣化やケースの密閉不良が原因で水分が侵入することがあります。パッキンを交換し、ケースを再密閉します。水分が内部に侵入している場合、乾燥させる必要があります。時計を乾燥剤と一緒に密封袋に入れておくことが有効です。極端な温度変化が原因で時計が正常に動作しない場合、温度管理が重要です。外部衝撃が原因で時計が動かなくなった場合、修理や調整が必要です。衝撃によって損傷した部品を修理または交換します。 衝撃でムーブメントのバランスが崩れている場合、調整が必要です。腕時計の長寿命を確保するためには、定期的なメンテナンスが必要です。機械式時計は、一般的に3〜5年ごとにオーバーホールを行うことが推奨されます。オーバーホールには、分解、清掃、潤滑油の補充、部品の交換などが含まれます。 時計の外観を定期的に清掃し、汚れや傷を防ぐことが重要です。もし自分で修理が難しい場合や原因が不明な場合は、専門の時計修理店に相談することが最善です。信頼できる時計修理店を選び、必要な修理や調整を依頼します。時計を適切に使用し、保管することで、故障のリスクを減らすことができます。 時計を強い衝撃や極端な温度変化から守ります。時計を使用しない時は、乾燥した場所に保管し、定期的に動かすことでムーブメントの動きを保ちます。腕時計が突然止まる原因には様々な要因がありますが、修理には詳細な診断と適切な対応が必要です。電池交換からメカニズムの修理、磁気の影響除去、水分対策まで、様々な手順を踏むことで、時計の正常な動作を取り戻すことができます。定期的なメンテナンスや適切な使用、保管を行うことで、時計の寿命を延ばし、長く愛用することができるでしょう。

オーバーホールって何？どのくらいかかるの？

オーバーホールは、時計の性能を維持し、長寿命を確保するための重要なメンテナンス作業です。オーバーホールは、腕時計のムーブメントを完全に分解し、清掃、修理、調整を行う作業です。これにより、時計の精度と機能が最適化されます。一般的に、機械式時計（手巻き、オートマチック）は、定期的なオーバーホールが必要とされます。クォーツ時計も長期間の使用でメンテナンスが推奨されますが、通常は電池交換だけで済むことが多いです。長期間使用すると、油が劣化し、埃や汚れが内部に溜まります。これを清掃し、ムーブメントのスムーズな動作を取り戻します。 摩耗や破損した部品を交換または修理します。時計の精度を再調整し、正確な時間を表示できるようにします。内部部品に新しい潤滑油を注入し、スムーズな動作を保ちます。オーバーホールの第一歩は、時計の分解です。この作業は非常に繊細で、慎重に行う必要があります。時計の裏蓋を取り外します。スクリュー式や圧入式のケースバックがあり、それぞれ専用のツールを使用して取り外します。 ケースからムーブメントを取り出します。ムーブメントは非常に繊細なため、慎重に扱います。ムーブメントをさらに分解し、各部品を取り出します。これには、ゼンマイ、ギア、脱進機、パーツなどが含まれます。ムーブメントを分解した後、各部品を清掃します。部品を超音波洗浄機で洗浄します。これにより、細かい汚れや油の残留物を取り除きます。超音波洗浄では落ちない細かい汚れを手作業で取り除きます。特に細かいブラシやピンセットを使用して慎重に行います。清掃後は、ムーブメントの部品に新しい潤滑油を補充します。 時計のムーブメントには、異なる部品に適した種類の潤滑油があります。例えば、ギアにはギアオイル、ゼンマイにはゼンマイオイルが使用されます。 潤滑油は適切な量を注入する必要があります。多すぎると逆に動作が悪くなることがありますし、少なすぎると摩耗が進む可能性があります。摩耗や破損した部品は交換または修理が必要です。各部品を確認し、摩耗や破損がないかチェックします。必要に応じて部品を交換または修理します。部品の交換は高精度な作業であり、専門の技術者による作業が求められます。清掃と潤滑油の補充が完了した後、ムーブメントを再組み立てします。分解した部品を順番に組み立てます。この工程も非常に繊細で、部品が正確に位置するように注意します。時計の精度を調整します。これには、脱進機の調整や振り子の調整が含まれます。精度を確認しながら微調整を行います。ムーブメントをケースに戻し、ケースバックを取り付けます。ケースにムーブメントを戻し、正しく固定します。ケースバックを取り付け、しっかりと密閉します。オーバーホールが完了したら、時計の動作確認を行います。時計が正確に時間を表示しているか確認します。必要に応じて再調整を行います。クロノグラフ機能や日付変更機能など、すべての機能が正常に働いているか確認します。オーバーホールの頻度は、時計の種類や使用状況によって異なりますが、一般的には以下の通りです。 約3〜5年ごとにオーバーホールが推奨されます。時計の使用頻度や環境によって調整が必要です。 クォーツ時計は通常、電池交換のみで済むことが多いですが、長期間使用している場合はメンテナンスを検討することがあります。高頻度で使用する場合や過酷な環境で使用する場合は、より頻繁にオーバーホールが必要です。長期間保管していた時計も、オーバーホールを行うことで正常な動作を取り戻すことがあります。オーバーホールの費用は、時計のブランド、ムーブメントの種類、修理の内容によって異なります。一般的には1万円〜5万円程度が相場です。高級ブランドや複雑なムーブメントの場合は、さらに高額になることがあります。 通常、電池交換の費用だけで済むことが多いですが、他のメンテナンスが必要な場合は1万円程度の費用がかかることがあります。 部品の交換が必要な場合、部品代が追加でかかることがあります。緊急でオーバーホールを依頼する場合、追加料金が発生することがあります。オーバーホールを行うことで、時計の精度が向上します。適切な潤滑と調整により、正確な時間を表示するようになります。定期的なオーバーホールによって、時計の内部部品の摩耗を防ぎ、長期間にわたって正常に動作するようにします。オーバーホールを行うことで、時計の信頼性が向上し、故障のリスクが低くなります。これにより、時計を安心して使用することができます。時計の外観を定期的に清掃し、埃や汚れを取り除きます。

実際にオーバーホールをした感想

「長年愛用していた機械式時計のオーバーホールをお願いしました。分解して内部の清掃や潤滑油の交換を行ってもらった結果、時計の動きが非常にスムーズになり、精度も向上しました。長い間放置していたため、かなり劣化していたと思いますが、専門家の手によって見違えるように生まれ変わった感じです。オーバーホール後は、以前のように毎日使うのが楽しみになり、時計が自分の一部として感じられます。高額な費用がかかりましたが、長期間使い続けられることを考えると、非常に価値のある投資だったと思います。これからも定期的にメンテナンスをして、大切に使っていこうと思います。」

（福井市在住・男性）

まとめ

いかがでしたか？今回は、時計が突然止まる不具合の原因をいくつかご紹介しました。時計は、精密機械…必ずアフターメンテナンスをしなければいけないということが分かりましたね！お使いの時計の調子がおかしいな？と感じた場合はすぐにお店にもっていくことをお勧めします！