福井市エルパ　防水検査ってどうして必要なの？プロに聞いてみた！

皆さんは電池交換をしてもらう時に一緒に防水検査はしていますか？防水検査という言葉を聞いたことはありましたが、まだ一度もしてもらったことがない私は、つい先日時計修理をお願いした時に、防水検査について聞いてみました！防水検査を知らない方はまだまだ多いと思うので、今後電池交換をする際には是非参考にしてみてください。

福井市にあるタケウチエルパ店

福井市のショッピングモール内にあるタケウチエルパ店。こちらでは、時計の電池交換のほかにバンドの超音波クリーニング、バンドの調整、防水検査なども一部しているそうです。今回私は、電池交換をお願いしにきたのですが、店員さんから”防水検査はされたことありますか？”と聞かれました。一応使っている時計は10気圧の防水性の高い時計だったので、した方がいいかと聞いてみたところ、”一度あけてしまうと、防水性は失われてしまうので、防水検査をしなかった場合、【防水なし】としてお返しします”とのことでした。防水検査について、聞いたことはあってもあまり詳しくなく、せっかくなので少しお話を聞いてみることにしました。

防水検査って何？

腕時計の防水検査とは、腕時計がどの程度の水圧や湿気に耐えられるかを確認するためのテストです。

①気密性テスト

空気圧を用いて時計ケースの気密性を確認します。時計がどの程度の圧力に耐えられるかを測定し、漏れがないかをチェック！

②水圧テスト

実際に水中でのテストを行い、水圧に耐えるかどうかを確認します。一定の水深（例えば100m防水なら100m相当の圧力）で一定時間保持し、水が侵入しないかを確認！

③凝結テスト

急激な温度変化により内部に結露が生じないかを確認します。時計を温めた後、水をかけて結露が生じるかをテストします！このように、大きく分けて3つの項目がありますが、タケウチエルパ店でしているのは【気密性テスト】だそうです。電池交換の時は裏蓋をあけるので、どうしても防水性が失われてしまうんです。なので、防水検査を選択しない場合は、防水性の低下＝防水なし、という判断をして返却になるそうです！また、当日にできる場合もありますが、時計の種類によっては、きちんとしたメーカーへ送ることもあるようで、その判断をお店の人が判断するようです！

防水検査って必要なの？

結論から言うと、防水検査は必要です。その理由として、以下が挙げられます。

①日常使用での安心感

日常生活では、雨や汗、水仕事などで腕時計が水に触れる機会が多くあります。手を洗うタイミングで、うっかり水がかかってしまったり、腕時計をついている間に雨で濡れてしまったりなど…日常生活を送るうえで、どうしても水や汗などを避けることは難しいんです。なので、防水検査をクリアした時計は、これらの日常のシチュエーションで安心して使用できるので、大切な時計をより長く使用できるんです。

②耐久性の確認

防水機能がしっかりしていることは、時計の耐久性や信頼性を高めます。特に高価な時計にとって、長期間にわたる性能維持が重要です。

③スポーツやアウトドアでの利用

ダイビングやスイミングなど、水に関わるスポーツやアウトドア活動を行う際、防水性能が重要になります。ただし、濡れたままでのボタン操作が加わると、隙間から水や湿気、チリなどの侵入を許してしまうので注意が必要です。腕時計の防水検査は、時計がどの程度の水や湿気に耐えられるかを確認する重要なテストです。これにより、日常生活やスポーツ、アウトドア活動において安心して時計を使用できるほか、時計の耐久性や信頼性も向上します。また、メーカーは品質保証の一環としてこのテストを行い、わたしたち消費者に信頼性の高い製品を提供しているということも、購入する前に知っておくとより安心できますね！

防水検査ができないパターンって？

腕時計の防水性能を検査できない理由はいくつかあるそうです。まず、防水性能の検査には時計の構造やケースが完全でなければなりません。例えば、ガラスが割れていたり、ケースのシールが劣化していると、水が侵入する可能性があります。このような場合、本来の防水性能を確認することができません。また、時計のメーカーが指定する深さや圧力に耐えられるかどうかを検査するために、特別な機器や環境が必要です。それらの機器や環境が整っていない場合、正確な防水性能の検査ができません。さらに、時計の年数や使用状況によっても防水性能は変化します。特に古い時計や長期間使用された時計は、防水性能が劣化している可能性があります。そのため、防水性能を保証する前に、定期的な点検やサービスが必要です。最後に、時計の設計や製造の品質によっても防水性能が異なります。安価な時計や一般的な日常使用を想定した時計は、高度な防水性能を持たない場合があります。そのため、防水性能を確認する前に、製品の仕様やメーカーの指示を確認することが重要になります！

パッキン交換について…

防水検査のほかに電池交換の際に必要なものとして、パッキンの交換が挙げられます。よく、パッキンの交換はなぜ必要なのか？お店の人もよくお客様から相談されます、と言っていました。パッキン交換が必要な理由として、以下のことが挙げられます。

①防水性の維持

腕時計の防水性は、ケースやバックカバー、ボタンなどにあるパッキンによって確保されています。電池交換を行う際にこれらのパッキンが劣化していると、水や湿気が侵入しやすくなります。特に防水性能が重要な時計（例えば、スポーツウォッチやダイバーズウォッチ）では、正確な防水性能を保つためにパッキンの交換が不可欠です。

②ケース密閉の確保

パッキンは、ケースやバックカバーとの間を密閉する役割を果たしています。新しい電池を入れる際に、古くなったり変形したりしたパッキンを再利用すると、ケースの密閉が十分でなくなる可能性があります。これにより、防水性能だけでなく、時計の内部のダストや汚れの侵入も招くことになります。

③正確な時計の機能維持

一部の腕時計では、パッキンがボタンやクラウン（リューズ）の周囲にも使用されています。これらの部分のパッキンが劣化すると、時計の操作感やボタンの動作に影響を与えることがあります。交換されたパッキンは、時計が正常に機能するためにも重要です。

④メーカーの推奨

時計のメーカーは通常、電池交換と同時にパッキンの交換を推奨しています。これは、製品の保証期間や防水性能を維持するための重要な措置です。メーカーの推奨に従うことで、時計の長寿命化やメンテナンスの効果が期待できます。

⑤予防的なメンテナンス

パッキンの交換は、予防的なメンテナンスの一環としても重要です。定期的にパッキンを交換することで、時計の寿命を延ばし、コストのかかる修理や交換を回避することができます。正確な防水性能の維持や時計の正常な機能維持を目指すために、専門の時計修理サービスやメーカーの指示に従って交換を行うことが重要になるんです！

防水性の高いおすすめ時計・G-SHOCK

G-SHOCK（ジーショック）は、カシオが製造する腕時計のブランドであり、その特徴的なデザインと高い機能性で世界中で愛されている腕時計の一つです！

①耐衝撃性と耐久性

G-SHOCKはその名前が示す通り、”ショック”に強い設計が特徴です。通常の腕時計よりも多層構造のケースやショック吸収素材を使用しており、落下や衝撃から時計の内部を保護します。これにより、アウトドアやスポーツでの使用においても安心して使用することができます。

②防水性能

G-SHOCKは一部のモデルで200m以上の防水性能を持っています。これは、プロのダイバーや水泳愛好家にとって特に重要な特性です。水深や水圧に耐えるための厳格なテストをクリアしており、水中でも安心して使用できます。また、ボタン操作も水中で可能な設計になっています。

③多機能性

G-SHOCKは時刻表示のほか、ストップウォッチ、タイマー、アラーム、世界時表示など、多彩な機能を備えています。アウトドア活動やスポーツでの使い勝手を考慮した設計であり、機能性の高さも大きな魅力です。

④デザインの多様性

1.  G-SHOCKはその独特のデザインが特徴的で、多くのラインナップがあります。スポーティでカジュアルなデザインから、よりファッショナブルなデザインまで幅広く展開しています。そのため、さまざまなスタイルやシーンに合わせて選ぶことができます。

⑤信頼性と品質

1. カシオは長年にわたり時計製造の実績があり、G-SHOCKもその信頼性と品質で知られています。G-SHOCKの良さはその耐久性、防水性能、多機能性、そしてデザインの多様性にあります。特にアクティブなライフスタイルを送る人々にとって、安心して永く使える腕時計のひとつとして、あらゆる世代の方に人気を得ています！

タケウチエルパ店でほかにできることを聞いてみた！

①バンドの超音波クリーニング

バンドクリーニングとは、その名の通りバンドの隙間や中留めに溜まった汚れをクリーニングすることです。画像でも分かるように、汚れが落ちたのはもちろん、バンド本来の輝きも蘇りました！バンドの隙間はお手入れが難しい分、購入してからもずっとそのままで使う方が多いので、一度するだけでも輝きが全く違います！また、通常3時間ほどのお預かりになるそうです。電池交換とセットでのご依頼が多く、特に夏場だと汗で濡れたり、手を洗う回数が増えるので、濡れた部分にホコリや塵などが付着し、劣化を早めてしまいます。柔らかい乾いた布で拭き取るだけでも、バンドの劣化を遅らせる効果があるので、頻繁にクリーニングが出来ない方でも安心ですよ。当店のバンドのクリーニングでは超音波洗浄となり、表面に付着した汚れはもちろん、バンドとバンドの隙間汚れもゴッソリ洗浄することが出来ます！是非お試しください。

メリットとして、クリーニングをする事で汚れが落ち、バンド自体の持ちが長持ちします！皮脂汚れやホコリは、汗や水などでそのままバンドに付着してしまうので、入念なお手入れをしないと、どんどん汚れが蓄積していきます。そして、意外と知らないのが皮脂汚れの「嫌なニオイがする」ということ。なかなか自分では気づきにくい部分なので、ニオイがすると知らない方も多いのではないでしょうか？また、夏場は特に汗をかきやすいので、蓄積したまま放置していると、そこからサビる可能性もあります。バンドとバンドを繋ぐピンも、経年劣化によってすり減りが見られるので、その隙間に汚れがあるとさらにサビの原因となってしまうんですよ。

②バンドのピン交換、点検パック

こちらはずっとクリーニングや点検をせずに使っていた時計のバンドです。

バックル部分に汚れが詰まり真っ黒になっています。そして長年の使用によって劣化したピンが抜けてバンドが外れてしまったようです。他にも抜け落ちそうなピンがいくつも見られます。

ピンを抜いてみると、汚れもひどく、割ピンがふたつにさけてしまっていました。通常、割りピンは頭のふくらみ部分がひっかかりとなってバンドを固定しています。劣化してしまったピンではバンドを繋ぎとめておくことが出来ないので、のちにバンドが外れて時計を落としてしまう・・・なんてことになるかもしれません。ピンが飛び出ていれば何か悪いところがあるのは一目瞭然ですが、しっかりと止まっているように見えてもいざピンを抜いてみるとサビていたり割れていたりするんです。

ふくい時計修理研究所では、ピンの点検ができる「バンド点検パック」があります。バンドを超音波洗浄機にかけで汚れを綺麗に洗い落とした後、すべてのピンをチェックし、劣化しているピンがあれば交換をしてくれます。汚れが詰まり、ピンが抜け落ちてしまったバンドも、また使えるようにキレイになって戻ってくるのは嬉しいですよね！

③オーバーホールのお預かり

オーバーホールは、時計内部のパーツを一度分解し、劣化や摩耗が見られた部品を交換、洗浄し組立てをしていきます。その中で、パーツとパーツを組み合わせているところに潤滑油を使っているので、その機械油の劣化がひどいとより内部の状態に影響してしまいます。つまり、オーバーホールをせずにそのまま使っていたり、長年放置していると、時計内部は想像以上に劣化を進めてしまう事になるんです。そうなると、オーバーホールをする時に、修理料金が高額になってしまう可能性があります。定期的にオーバーホールをすることで、早めの気づきがあるので安心して長く使うことが可能！例えば、今使っている時計を今後譲りたい人がいる、という方は3,4年に一度を目安に、オーバーホールをする方が多いんですよ。また、メーカーからの推奨では3,4年に一度を目安とされています。ただし、購入してから時間の遅れや進みなど何か不具合があれば、早めのオーバーホールがオススメです！そのほかにもパソコンを使う際に、時計を着けたままにしていると磁気帯びしてしまう原因の一つになります。もし不安な事があれば一度、時計の修理店へ相談してみて下さい。

まとめ

いかがでしたか？今回ご紹介した、時計の防水検査。防水検査を受けて、まず、普段使いやアクティブなシーンで時計を気にせず使えるというところがすごく安心しました！特に水に濡れたりすることが多い人にとっては、ちゃんと防水性能がテストされてるっていうのは大事なポイントだと思います。また、メンテナンスの大切さも再認識することができました。パッキンやシールの劣化が防水性を維持する上でとても重要であることを知り、定期的な点検と交換が必要だということを学びました。最後に、自分のライフスタイルに合った時計の選び方が明確になったので、アウトドア向きのハードな使い方や、ビジネスシーンでの装いに合ったデザインや機能性を考えて選ぶことが大切なんだなと気づきました。これからも大事に使って、永く愛用するためにも、必要なメンテナンスは積極的に取り入れたいと思います！時計の修理についての相談は、福井市にあるタケウチエルパ店がおすすめです！気になった方は是非一度、足を運んでみてくださいね。