福井市エルパ今だからおススメしたい！機械式時計の魅力

時間やモノにパフォーマンスを求める現代。若い世代も年を重ねた年配の世代もいろいろなものに追われている毎日を過ごしています。費やした費用に対してどの程度の効果が得られたのか、どのくらい満足感が得られたのかという言葉がコストパフォーマンスですが、最近ではタイムパフォーマンスという言葉も登場しました。タイムパフォーマンスとは費やした時間に対してどの程度の効果や満足度が得られるかというもの。実はそんな今！何にでも合理性を求める現代人にこそオススメしたいのが機械式時計です。すぐに止まって時間合わせが必要にな機械式時計は便利さを求める今とは合わないのではと思うかもしれませんが、実際はその逆。今日は忙しい毎日に追われる現代人におすすめしたい機械式時計の魅力についてお話しします。

今腕時計に求められること

現代では携帯電話やスマートウォッチが普及し、腕時計を持ち歩かないという人も多いですよね。特に若い世代には馴染みがなく、持つ必要性が感じられないという声も。しかし腕時計は長く身だしなみの一部としてとても大切なもの。紀元前からと時計の歴史は長いですが、持ち運びできるようになったのは比較的最近。今の腕時計の形に近くなったのは1900年以降の世界大戦からです。もともとは高価で貴族や一部の人しか持つことができないとされていた腕時計。新しい技術の発展や、有名ブランドの台頭、新しいデザインの登場等を経て腕時計はその価値を高めてきました。世界的に価値のあるものを身に着けるのは一つのステータスにもなります。日本でも冠婚葬祭やビジネスシーン、結納返しなどフォーマルな場面では必ず必要なものとされてきました。最近ではスマートウォッチもありますが、フォーマルな場面や年配の同席者がいる際にはあまり好ましく思われないことも。新しいものに寛容になってきた今でも腕時計は必要なものと言えます。

機械式時計ってそもそもどんなもの？

機械式と聞いてもピンとこないことも。腕時計における「機械式」という意味はゼンマイを原動力とし、部品の組み合わせだけで動くもののことを言います。ゼンマイとは薄い金属の板が渦巻き状になったもの。巻きあがったゼンマイがほどける力を利用して針が動く仕組みを利用しています。身近な仕組みだとネジを巻いて動くオルゴールがイメージしやすいです。100個以上にもなる小さな歯車やネジ、繊細な形のパーツを丁寧に組み上げているため技術力や精度が試されます。高級ブランドでは800個以上の部品を使っていることも。ただ皆さんの一番身近なのは電池を原動力とし、電子回路や電子基板を使用しているもの。雑貨屋さんなどでよく見るブランドは電池で動くタイプが多いです。最近では光で発電するリチウムイオン電池を使用しているものも多くあります。

今はソーラーの時計の方が勝っている？

今は光で充電して、さらに電波を受信して時刻を合わせてくれるソーラーの時計が注目されていますよね。電池交換が要らなくて、時間を正確に合わせてくれるので便利です。腕時計を購入する第一の条件にソーラーかどうかを重視する人も多いかもしれません。高価で繊細な機械式時計を使う人はもう少ないのではと思うかもしれませんがそれは大きな間違い。電池やソーラーは時計の中では比較的新しい技術です。時計の元祖ともいえるのは機械式で、世界的にも機械式時計のブランドが人気を占めています。実は一番電池やソーラーの時計がたくさん展開されているのは日本。特にソーラーやソーラー電波の時計でしっかりとしたブランドが確立されているのは日本だけです。しかしソーラーの時計は機械式時計に比べると部品の保有期間が短く替えも効かない場合が多いので、思っているほど長持ちしないというデメリットもあります。

機械式時計って不便じゃない？

機械式時計は基本ゼンマイがほどける仕組みを利用したもの。また沢山の部品がうまくかみ合っていることで動くため衝撃や磁気には弱く繊細です。また一日に何秒もズレるため頻繁に時刻合わせが必要です。ここだけ聞くとかなり不便に聞こえますよね。しかし時計好きな人が支持するのは機械式時計です。タイムパフォーマンスを重視する今とは逆行するような機械式時計が多くの人に愛されているのか？その魅力について3つの観点から解説します。

機械式時計の魅力①　技術が詰まっている

機械式時計の大きな魅力と言えばその技術力。何百もの部品とゼンマイのみで作られている機械式時計は組み立てるのに相当な技術を要します。また組み立てた後も精度を保って動くことができるのかといった厳密なチェックが必要になってきます。機械式時計の中には腕時計の世界三大複雑機構と呼ばれる技術も。一つ目はトゥールビヨン。腕時計を置いたときと身に着けているとき、使い方によって時計にかかる重力が変わってきます。ムーブメントの心臓部分を重力に合わせて回転させることでその誤差を平均化してしまうのがトゥールビヨンの仕組みです。二つ目はパーペチュアルカレンダー。西暦2100年先までのカレンダーの修正が要らないというもの。30日の月、31日の月、2月のうるう年にも対応しています。最後の一つはミニッツリピーター。時計内部に内蔵された小さなハンマーが音の高さと回数で時刻を知らせてくれます。まだスマートフォンや電灯も不十分な時代に暗闇で時計を読むために重宝しました。音で時間を知らせるとなると今の目覚まし時計を想像してしまいますが、ミニッツリピーターの音は別格。その音色は耳障りも良くとても心地の良い音色だと言われています。まだまだ他にも機械息時計ならではの複雑な機構もありますが、いずれもまだコンピューターなどがない時代の賜物。小さな部品が緻密に組み上げられてこそ為し得ることです。電子回路や基盤に頼らずに部品とゼンマイのみで動くというところが電池やソーラーの時計にはない最大の魅力です。

機械式時計の魅力③　高級時計の多くは機械式が主流

世界三大時計ブランドや世界７大時計ブランドと呼ばれるような有名ブランドのほとんどは機械式がメインです。例えばパテックフィリップやオーデマ・ピゲ、フランクミュラーやロレックスなど。多くの人が憧れを抱く高級ブランドの多くは機械式がほとんどだということをご存知でしたか？先ほど技術の面でもお話しした世界三大複雑機構が搭載されているのも今挙げたような高級ブランドのみ。例えばトゥールビヨンが搭載されている時計として有名なものはフランクミュラー、パーペチュアルカレンダーではパテックフィリップ、ミニッツリピーターではブレゲが有名です。ブランドネームだけと思ってしまいがちな有名ブランドですが、実際はブランド力に見合った技術が詰まった時計が多数。数々の有名ブランド時計を支えているのは機械式時計なのです。高級時計をいつか持ちたいと思っている人は将来的に機械式時計を持つことになります。

機械式時計の魅力②　見た目が美しい

機械式時計の魅力として挙げる人が多いのがそのビジュアルです。もちろんソーラーの時計や電池の高額な物でも美しいものはたくさんあります。ただ機械式時計にしか出せない美しさには劣ります。分かりやすいもので言えば時計の機械内部が文字盤から見えるオープンハートや、フルスケルトン、裏蓋から機械とローターが見えるシースルーバックなどは機械式時計でしか見ることができません。文字盤から覗くオープンハートは機械がカチカチ動く様子が綺麗。ブランドによって見える位置や窓の形、大きさも様々なのでいろいろなブランドを見比べるのも面白いです。フルスケルトンは言うまでもなく、機械が丸ごと見えて、向こう側も透けて見えます。普通の時計には絶対にない美しさがあります。シースルーバックはぱっと見では分かりませんが時計を外して見たときにその美しさがよく分かります。こちらもブランドによってローターのデザインが違ったり、見えるネジが違ったりと。見えないところでのおしゃれも楽しめます。またまた多くの有名ブランドが素材やデザインに力を入れて作っているので細かい部分の立体感や磨き、全体的な高級感などで差が出てきます。

機械式時計の魅力③　愛着が湧く

使っていて何よりも愛着が湧くというのが機械式の最も重要なポイントかもしれません。機械式時計は平均2日から3日程度動くものがほとんど。いまは素材や技術が進化して5日間や一週間動くものも多いですがそれでもすぐに止まってしまうことには変わりはないです。止まった時には必ず時刻合わせが必要。止まってしまった時には必ずリュウズを巻いて時間を合わせる必要があります。面倒ではないかと思うかもしれませんが、その分自分の時計に触れることで親しみが湧きます。腕時計は必要な時に買って終わりというものではなく、長く愛用するもの。特に機械式の時計はしっかりメンテナンスすれば何十年も愛用することができます。たくさん触れて身に着けることで自分の相棒のような存在になります。また長く愛用することでその分コストパフォーマンスも上がるので、ある意味現代人に合っている時計とも言えます。

まずは国産の機械式時計がオススメ

長く大切に使えるという点で魅力的な機械式時計。数々の有名ブランドが機械式時計を手掛けていますが、いきなり高額過ぎるものを持つのは勇気が要ります。手が届きやすくて、でも良いものを持ってみたいという人には国産の機械式時計をオススメ。国産の機械式時計であれば比較的日本のどこでも見ることができます。今日はその中でも特に美しいオリエントスターをオススメします。日本の三大時計メーカーとして数えられていながら、価格は10万から30万程度と手が届きやすいです。純国産時計として名高いオリエントスターの魅力を一緒に見ていきましょう！

輝ける星を意味するORIENT STAR

1951年より始まったオリエンスター。輝ける星と呼ばれ続けるためにパーツから細部にわたるまでこだわりぬいた腕時計です。1970年にクォーツの時計が普及したクォーツショックを経てもなお、機械式時計の魅力を発信し続けるブランドです。オリエントスターという名前の通り、星座や星団をイメージしたモデルが多数。ブラックやブルー、ホワイトだけではなくブラウンやグリーンといった独創的なカラーリングが魅力。他の国産時計にはない雰囲気を楽しむことができます。

M45

M45は長年日本でも愛され続けられていた星団すばるをイメージしたシリーズ。ローマ数字のインデックスやリーフ針が美しく、全体的にクラシックで曲線が美しいシリーズです。良く知られているものとしてはフルスケルトン。フルスケルトンでは巻き時間や精度、強度を損なわないようにムーブメントの体積を削っていく作業が必要になります。ゼンマイやがんぎ車、文字盤の波目の模様が正面から見ても裏から見ても美しいです。九時位置の文字盤部分は彗星の尾をイメージした形状になっており、ブルーのがんぎ車は銀河をイメージしており、星の煌めきを感じることができます。

品名　・・・RK-AZ0001S
税込金額　・・・￥35,2000（2024年４月現在）
文字盤・・・フルスケルトン文字盤
ムーブメント　・・・手巻きのみ
精度・・・日差+15から-5秒
パワーセーブ・・・70時間のロングパワーリザーブ
防水・・・5気圧防水
外装　・・・ステンレススティール
ガラス素材　・・・サファイアガラス
ケース径　・・・38.8ミリ

英雄の星を冠したM34

ギリシア神話の英雄ペルセウスの名前を冠したペルセウス流星群をイメージしたシリーズがこのM34。半神の身でありながら多くの神々と関わり、メデューサを倒した話が一番有名な話。他にも多くの逸話を残して天に上げられた雄々しい英雄をイメージした力強いケースとストレートの針が特徴。手彫りによって夜空に降り注ぐペルセウス座流星群を文字盤に落とし込んだシリーズは特に必見。

品名　・・・RK- BX0001S
税込金額　・・・￥341,000（2024年４月現在）
文字盤・・・白色文字盤
ムーブメント　・・・手巻き付き自動巻き
精度・・・日差+15から-5秒（静的動作）
パワーセーブ・・・60時間
防水・・・10気圧防水
外装　・・・ステンレススティール
ガラス素材　・・・サファイアガラス
ケース径　・・・40ミリ
オプション・・・替えバンド付き

品名　・・・RK- BX0003L
税込金額　・・・￥363,000（2024年４月現在）
文字盤・・・青色文字盤
ムーブメント　・・・手巻き付き自動巻き
精度・・・日差+15から-5秒（静的動作）
パワーセーブ・・・60時間
防水・・・10気圧防水
外装　・・・ステンレススティール
ガラス素材　・・・サファイアガラス
ケース径　・・・40ミリ
オプション・・・替えバンド付き

品名　・・・RK- AZ0102N
税込金額　・・・￥363,000（2024年４月現在）
文字盤・・・フルスケルトン文字盤
ムーブメント　・・・手巻きのみ
精度・・・日差+15から-5秒（静的動作）
パワーセーブ・・・70時間
防水・・・5気圧防水
外装　・・・ステンレススティール
ガラス素材　・・・サファイアガラス
ケース径　・・・39.0ミリ
オプション・・・替えバンド付き

機械式時計を毎日使うなら

最後に機械式時計を使う上で切り離せない保管の仕方とメンテナンスのお話しを。機械式時計は腕時計の中でも特に繊細ということは話してきましたが、使う上で気を付けてほしいのが磁気と衝撃。家電品やバッグや財布の磁石から出る磁気は時計を狂わせる原因に。またうっかり落としてしまうと時計内部の部品が外れて動かなくなってしまうことも。家に帰って置いておく場所には注意が必要です。自動巻きの時計を自動で巻き上げるワインダーに入れておく場合も注意が必要。ワインダーにずっと入れっぱなしだと巻き過ぎでゼンマイが切れてしまったり、逆回転で入れてしまった時は時計が壊れる原因にも。ワインダーに入れ過ぎておくのもオススメしません。また大事に使い続けたとしても部品の油が乾いたり、経年劣化で不具合がでることも。3年から5年を目安に分解してのメンテナンスがオススメです。

まとめ

いかがでしたでしょうか？技術と歴史の詰まった機械式時計。見た目も美しく誰もが憧れるブランドも機械式時計が主流です。ただ時間を確認するだけではなく、自分の人生を豊かにしてくれます。忙しさに追われている人にもお勧めできる機械式時計もたくさんありますよ！たくさん使うことで愛着も湧き人生の相棒になること間違いなしです。ぜひ長く愛用できる一本を探してみて下さい。