福井市ベル 時計の分解掃除とは?
時計の分解掃除とは?
時計を持っている人なら聞いたことはあるであろう「分解掃除」。「分解掃除」=「高い」というイメージだけが先走り、大切な時計なのに、修理をしたことがない方はたくさんいるかと思います。
また、時計屋さんに修理で持って行ったりすると、「分解掃除の時期ですね」「分解掃除しないと動かないですね」などと、言われた経験もあるのでは?よく聞くフレーズではありますが、分解掃除についてきちんと理解している方は少ないはず。そこで今回は、分解掃除について徹底解説していきます。
目次
分解掃除とは?
「分解掃除」とは簡単にいうと、時計内部の部品をひとつひとつ検査し、掃除し、組み立てていくこと。人間でいう健康診断のようなものですね。検査して使える部品と、使えない部品に分けていき、洗浄や組み立て、動作確認を行っていきます。それだけきくと、「そんなに難しいの?」と思われますが、時計の内部には約100個の部品が備わっています。多いもので1000個以上あるものも。それだけの部品の検査をするのは、容易なことでないことは素人の人でも分かりますよね。これをほとんどは、人の手で行っているんです。人の手で行うからこそ、小さな異常にも気づけることもあるんです。
分解掃除の必要性とは?
そもそも、分解掃除は絶対にしないといけないのでしょうか?分解掃除の必要性はあるのでしょうか?時計には時計を動かすために、内部に様々な部品が組み込まれています。その部品には、時計用の油がさしてあります。
その油は、ずっと保たれているものではなく年数とともになくなっていったり、固まってしまったり。油がなくなり固まってしまうと、時計内部の部品が摩耗し使えなくなってしまいます。そういったことが起こると、「電池がはやく切れたり」「時刻が遅れたり」「動かなくなってしまったり」と様々な異常が。こういった様々な異常をそのままにしておくと、時計は使えなくなってしまったりします。そうならないためにも、定期的な分解掃除は必要にはなってくるんです。
分解掃除をするタイミング
時計の種類や、使用年数に応じて分解掃除に出すタイミングはかわってきます。
電池式(クォーツ)の場合
電池式の時計は5~6年に一度を目安に分解掃除に出す必要があります。例えば、「電池交換しても動かない」「電池交換を最近したが、止まったまたは、遅れがある」などの症状がある場合は、すぐに修理に出しましょう。電池から液漏れして、中の機械がサビたりする危険性も。
機械式時計の場合
機械式の時計は3~4年に一度を目安に分解掃除に出す必要があります。例えば、「ぜんまいが巻けない」「ぜんまいが空回りする」などの症状がある場合は、機械内部の油が少なくなっていたり、ぜんまいがきれていたりすることも。
ソーラー時計(電波時計)の場合
ソーラー時計は6~7年に一度を目安に分解掃除に出す必要があります。例えば、「充電しても動かない」「時刻が受信できない」などの症状がある場合、ソーラー用の2次電池がきれている可能性が。
ただ、どの時計にも共通していえるのが、異常が出たら必ず分解掃除に出してください。先ほどお伝えした期間はあくまで目安に過ぎません。その方の時計の使い方によってもまったく違ってくるため、定期的なメンテナンスは必須!
分解掃除にかかる費用
時計の修理内容やブランドによっても費用は異なります。一度も分解掃除をしたことがなく、様々な不具合がでている時計は、もちろん高額になるケースが多いです。反対に、分解掃除を定期的にしていても、修理費用が高くなる場合も。落としてしまったり、洗濯してしまったりなど、予想外のことがおきれば、修理の金額も高くなるかもしれません。時計は精密機械で繊細なので、扱いには十分気をつけましょう!
国産時計の場合
国産時計ですと、約20,000~30,000円ほどはかかってくるそう。電池式のものだとそれぐらいの金額でできるようですが、機械式時計のものだと約40,000円ぐらいはかかる可能性があります。
舶来時計の場合
舶来時計ですと、約40,000~60,000円ほどははかかってくるそう。舶来時計は、修理の内容によっては海外に出さないといけないものもあるため、金額が高額になる場合もあるよう。
正式な金額は、時計店でお見積もりがだせるので、まずはお見積もりをとるところから始めてみてください。お見積もりをとってから、「今回はキャンセル」ということもできるようです。ただその際には、内部点検をしているため、検査料(キャンセル料)がかかる場合もあるので、事前にお店側に確認しておくと良いでしょう。
分解掃除にかかる期間
分解掃除にかかる期間は、約1~2ヵ月はみておくと良いかと。海外に出したりする場合は、それ以上にかかることもあるかもしれません。また、長期の休み(年末年始、ゴールデンウィーク、お盆など)は、メーカーが休みのところがほとんどのため、プラスで時間がかかってきます。使用したい日があれば、期間に余裕をもって修理にだすことをオススメします。
分解掃除の流れ
①お預かり時の状態確認
時計修理専門店にて、お預かりの状態を細かく確認。
・ケースやバンドの傷
・針の動き(遅れ・進み・止まり)
・防水機能があるかどうか
・ボタン操作やりゅうず操作が正常かどうか
②修理業者での状態確認・洗浄
お店側ではできない内部の細かい状態チェック
・磁気帯びをしているかどうか
・精度に問題がないかどうか
その後、ケースやバンドを超音波洗浄機を使って洗浄していきます。洗浄が終わったら、ガラスの接着部分に異常がないか、バンドのピンにゆるみがないかなど、再度細かくチェックしていきます。
③分解掃除
時計内部の部品をすべて分解し、洗浄していきます。そのとき、部品ひとつひとつをチェックし、劣化している部品は、交換または修理をしていきます。洗浄し交換や修理が終わったら、機械内部の組み立てをしていき、部品を潤滑にするために注油を行います。その後、精度のチェックや調整、点検を行っていきます。
④仕上がり点検
③の工程後、ケースに機械内部を戻していき、最終チェックをしていきます。動作・精度・時刻・カレンダーなど、あらゆる項目をチェックし、最後に防水検査を行います。最終的になんの問題もなければ、私たちの手元へと戻っていきます。
ポリッシュ
時計を分解掃除に出す際に、一緒に行うとオススメなのが「ポリッシュ」です。名前の通り、ケースやバンド、バックル部分を研磨すること。長年使っている時計であれば、ケースやバンドはかなり傷だらけになっているパターンが多いですよね。「傷だからどうしようもない」と諦めている方も多いかもしれませんが、ポリッシュを行うことにより、買ったときの輝きが戻ってきます。ただし、深めの傷は研磨しても完全にきれいになることは難しいですが、小傷であればだいぶきれいになるようです。ポリッシュは大体20,000円前後はかかるみたいです。普段できる修理ではないので一緒に行うのがベスト。
分解掃除に出した方がいい例
①巻きが重い(機械式時計)
機械式時計は、ぜんまいを駆使しながら使う時計です。使う際は、ぜんまいを巻き上げて使うのですが、その巻きが重いと感じるようであれば、分解掃除が必要に!巻きが重いということは、内部の潤滑油が少なくなったか、まったくない状態です。巻きが重いと感じながらも巻き続けてしまうと、最悪ぜんまいが切れてしまったり、他の正常な部品の摩耗につながる可能性も。
②電池交換のペースが速い
電池は通常2~3年ぐらいはもつといわれています。その電池が、2年以内できれたりする場合は、分解掃除が必要です。電池交換のペースが速くなるということは、機械内部の消費電力が大きいということです。その場合、電池の電圧は十分に残っているパターンが多いようです。時計自体を長年使っていると、内部の汚れもでるため、消費電力も大きくなることにつながります。
③充電してもすぐ止まる(ソーラー時計)
ソーラー時計は、光を原動力にしている時計です。そのため、光を蓄えて時計を動かしています。蓄えている光の量が少なくなってきたら、太陽光から光を充電する必要があります。しかし、年数とともに充電する量が減っていき、充電してもすぐ止まる原因につながることも。わかりやすくいうと、スマートフォンの充電と同じことです。スマートフォンも買ったときは、100%充電したら一日もっていた充電が、3年も使うと半日持たなかったりしますよね?そういったことがソーラー時計にもあり得るのです。
④時刻の遅れ・進みが気になる
時計の種類によって時刻のずれに差はあります。機械式時計であれば一日に±20秒ほど、電池式(クォーツ)時計であれば月に±30秒ほど。ソーラー電波時計はズレることはないです。許容範囲を超えるような時刻のずれは、機械内部に何らかの異常をきたしている証拠。機械式時計であれば油切れを起こしていたり、電池式時計であれば電池の消耗が早くなっていたり、磁気帯びをしていたりする可能性が。
⑤りゅうず・ボタン操作ができない
時間を合わせたり、モードの変更をしたりするときに使うりゅうずやボタンが動かなくなることもあります。りゅうずやボタンの隙間から、汗や水分が入り込み、そこからサビにつながることが。このこと自体はよくある現象。ただ、サビているのを知っていて使い続けると、最悪りゅうずが折れたりすることも。サビているのに無理にりゅうずを回してみたり、引っ張るのはNG。どんなに防水が強い時計でも、サビることはあるため、汗や水分が付着したら拭いたりするなどしましょう。最悪サビて動かなくなってしまったら、すぐに時計屋さんに持ち込むのがよいでしょう。
⑥時計を落とした・洗濯してしまった
「そんなことあるの?」と思うかもしれませんが、決して少なくはありません。時計は、精密機械のため衝撃に弱いです。すぐに止まってしまう場合もあれば、しばらくは動いていて日にちが立つと止まってしまう場合もあります。洗濯すると、衝撃プラス水が入ってしまっている可能性が高くなります。見た目、水が入っているように見えなくても、時間がたつとガラスが曇ってくる場合も。落とした場合、ケースやバンドはもちろん、ガラスにも傷やヒビがはいったり、最悪割れる場合もあります。ヒビが入ったり、割れたりするとそこから水やホコリなどが侵入する可能性もあるため、そのまま使い続けるのはNG。自分で判断せずに、時計屋さんに持って行きましょう。
分解掃除をしないとどうなる
では、分解掃除をしないと時計はどうなってしまうのでしょうか?そもそも、分解掃除は義務ではないので絶対にしないといけないわけではありませんが、するのとしないのとでは時計の寿命に大きく差が出てきてしまいます。
分解掃除をした場合
分解掃除を定期的にしている時計は、当然機械内部の状態も良いといえるでしょう。修理に出しても、部品の交換もそんなに多くはないため、修理費用もそこまで高額にならないことも。また、定期的に修理に出していると、時計のちょっとした異常、「時間が遅れてきた」「電池の減りが早い」などにもすぐに気づけるようになります。
分解掃除をしない場合
分解掃除をしていない時計は、機械内部がサビていたり、電池からの液漏れがあったりと、だいぶ汚れていることが多いです。汚れたまま使うことにより、内部の部品の摩耗が進んだり、最悪部品が破損する原因に。使っている際に異常が全くでなくても、機械内部は悲鳴をあげているなんてことも。修理費用も高額になってしまってもしょうがないですよね。
修理を頼むお店選び
いざ時計の修理を頼もうと思っても、どこのお店がいいのか迷いますよね。大切に使っている時計なので、お店選びも重要です。福井市でお願いするならTAKEUCHIベル店がオススメです!こちらのお店は、ジュエリーや時計の販売だけではなく、時計の修理も行っているんです。お店では、電池交換や防水検査、バンドのクリーニングなども行っているそうです。また、ショッピングシティベルという商業施設の中にあるため、お買い物のついでに寄ったりと、利便性も抜群なのが嬉しいポイント。他店で買った時計でも修理に対応してくれるみたい。(一部お受けできないものもあります)時計の修理に詳しいスタッフを常駐しており、修理をお願いするなら安心。一度相談してみては?
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、分解掃除についてご紹介させていただきました。分解掃除について初めて知ることも多かったのではないでしょうか?時計を長く使うと考えている方にとって、分解掃除は必須だということは分かりましたね。もちろん義務ではありませんが、分解掃除をしないことにより大切な時計が使えなくなってしまったり、高額な修理費用になったりと、たくさんの問題を引き起こすことも。メンテナンスをせずに一生使い続けることは難しいということです。少しでも、おかしいなとおもったら放置せず、まずは時計屋さんに持って行くことをオススメ。プロの意見を聞いてから、修理するかしないか判断してみてください。
TAKEUCHIショッピングシティベル店
営業時間 10:00~20:00
店舗住所 〒918-8015 福井県福井市花堂南2-16-1 ベル1F
電話番号 0776-35-8882
WEBサイト https://bell-bridaljewelry.com/
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